更新月日:2024/4/23 |
JR埼京線の浮間舟渡駅から数分で浮間公園があります。 ここは四季を通じ、いろんな野鳥がやってきます。 渡鳥では珍しいアカハジロ、オオホシハジロ、ミコアイサ、サンコウチョウ、マミチャジナイ、ミゾゴイもやってきました。 都内での営巣が貴重なササゴイが毎年やって来ます。 最近では、キクイタダキ、アオバト、ウソも飛来しました。 周年出会える野鳥から季節でやってくる野鳥など、浮間公園には様々な顔があります。 写真をクリックすると拡大します。また、野鳥の名前をクリックするとさらに詳しい情報をブログで紹介しています。 野鳥は、浮間公園77種類、全体で247種類を掲載しています。 浮間公園以外で観察した野鳥図鑑は次のコーナーで紹介しています。 ・《浮間公園以外で観察した野鳥図鑑》 撮影機材や撮影のポイントなどは次のHPで紹介していますので、是非、ご覧下さい。 ・《カメラ機材や撮影のポイント》 |
NEWS ◆2024年4月17日…今日の浮間公園は、冬鳥のカモ類はキンクロハジロ4羽で、ほとんど見かけませんでした。代わって、日曜日から飛来しているササゴイが2羽、ツミの飛来が確認できました。ササゴイは前回の営巣場所周辺を元気に飛び交っていました。水生植物園では、時折、ウグイスが姿を現しました。 数週間前から飛来したミゾゴイは、当初、周辺を見渡したり、長い首を左右にくねらせたりしていましたが、最近では、近くでミミズを捕食したり、カエルを飲み込んでいました。脚の怪我が少しずつ回復しているようです。 隣接する浮間ヶ原桜草圃場の桜草が一般公開(4月12日~22日)されています。今年度はライトアップもあり10時~21時まで入場できます。 先日観察に出かけた葛西臨海公園では、少し珍しい白いハクセキレイが観察できました。海岸沿いでは、夏羽のハジロカイツブリ、ホウロクシギ、ダイシャクシギ、スズガモ、ミヤコドリ、園内の杭の上にはクロツラヘラサギが休憩していました。 ◆2024年3月7日…今日の浮間公園は、冬鳥のカモ類として、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモ、オカヨシガモが121羽確認されています。先月産まれたカイツブリの幼鳥は元気でした。カイツブリの幼鳥は親鳥から頻繁に小魚を貰い満足気でしたが、小魚が飛び上がり潜って探す幼鳥が可愛かったです。水生植物園では、カワセミの飛込みやメスのジョウビタキ、エナガが元気に飛び交っていました。隣接する浮間ヶ原桜草圃場(ほじょう)では、河津桜が満開になり、メジロが蜜を吸っていました。 荒川河川敷では、尾の短いヒクイナを見掛けるようになり、観察場所ではヒクイナ3羽、クイナ1羽が元気です。近くでは、ベニマシコ、頭が黒くなったオオジュリン、高原モズ、ホオアカ、イソシギ、ミサゴなどが飛び交っていました。 ◆2024年2月15日…今日の浮間公園は、冬鳥のカモ類は、267羽が確認されています。アメリカヒドリも元気です。池の奥では、2月8日頃に産まれたカイツブリの赤ちゃんが可愛く癒されます。カワセミは3羽が元気に飛び交っています。 先日、積雪の岡谷林道等に遠征し、オオマシコ、ベニマシコ、ミコアイサ等が観察できました。 ◆2024年1月30日…今日の浮間公園は、池の奥でハシビロガモが4羽休憩していましたが、後日、交尾が観察できました。また、エナガが水生植物園で元気に飛び交っていました。カワセミは3羽が確認できました。 冬鳥のカモ類は、昨年に比べると大分少なく、アメリカヒドリ(ハイブリット)、ホシハジロ、キンクロハジロなど279羽が確認されています。 荒川河川敷では、ホオアカ、オオアカハラ、オオジュリン、カシラダカ、ハイタカ、ベニマシコ、ノスリ、チョウゲンボウ、ヒクイナ、クイナ、ホオジロ、アリスイ、エナガ、アオジ、ツグミ、オオタカ、ミサゴなどが観察できました。 秋ヶ瀬公園では、ヒガラ、キクイタダキ、クロジ、アトリ、ウソ、ビンズイ、彩湖・鑑賞池周辺では、ハゼノキの実をアオゲラ、ルリビタキ、コゲラ、ジョウビタキ、シロハラ、ヒヨドリ、メジロ、スズメなどが啄んでいました。今日は、ハゼノキの後方の樹にアカゲラ2羽もやって来ました。また、ミコアイサは、オスは彩湖、メスは鑑賞池で確認できました。 ◆2023年12月18日…浮間公園では、今日は浮間ヶ池の奥でカワセミ2羽が元気に飛び交っていました。エナガも管理事務所周辺を元気に飛び交っていました。水生植物園では、シロハラが、時折、水を飲みにやって来ます。先月観察したミコアイサは直ぐに移動してしまいましたが、冬鳥のカモ類は、ホシハジロ、キンクロハジロ、オナガガモなど373羽が確認されています。 アメリカヒドリ(ハイブリット)も飛来しています。 荒川河川敷では、ミサゴ、クイナ、ヒクイナ、カンムリカイツブリ、ベニマシコ、アオジ、イソヒヨドリ、アカゲラ、ホオアカ、キレンジャク、チョウゲンボウ、カシラダカ、オオジュリン、オオタカ、アカハラ、オオアカハラ、ホオジロ、ノスリ、オオタカ、ハイタカなどが、最近、観察できました。ヒクイナやクイナが棲息する場所では、イタチもときおり見掛けます。ヒクイナやクイナは同時に3羽が顔を出してくれることがありました。 伊佐沼では、十数年ぶりに飛来したクロツラヘラサギが観察でき、沼では、セイタカシギ、オオハシシギ、タシギ、ミコアイサ、カワセミ、ハシビロガモ、コガモなどが観察できました。 秋ヶ瀬公園では、ルリビタキ、トラツグミ、リュウキュウサンショウクイなど、桜草公園では数日ウソが飛来していました。、 ◆2023年11月15日…浮間公園では、今日、ミコアイサのメスが飛来しました。昨年は、2022年12月13日なので、約一か月早い飛来です。冬鳥のカモ類は、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、マガモ、オナガガモが飛来しています。カワセミは2羽元気に飛び交っています。 荒川河川敷では、ベニマシコ、ホオジロ、アカハラ、ジョウビタキ、アカゲラなどが、宗岡ではタゲリが飛来しています。 ホシホウジャクという昆虫もハチドリのようにホバリングしながら蜜を吸っています。 戦場ヶ原では、ベニヒワが数十羽の群れで、約100羽近くがカラマツやハンノキの実を啄んでいます。 ◆2023年10月6日…浮間公園では、今日、今年初めての冬鴨であるホシハジロが飛来しました。オオタカは最近よく飛来し、先日は、狩りに失敗し仕切り直す様子が観察できました。近くではアオモンイトトンボが休憩していました。カワセミは、数羽飛来しており、斜め杭や黄色い浮き球に止まってくれました。浮間公園の裏側の土手では曼殊沙華に群がるアゲハ蝶が綺麗でした。 荒川河川敷では、カナヘビを獲るチョウゲンボウ、高架橋の周辺を飛び交うモズ、ハシビロガモ、コガモ、ノビタキ、ツツドリ、カケス、アリスイ、キジの親子、ハヤブサなどで賑わっています。 ◆2023年9月19日…浮間公園では、最近、オオタカが飛来するようになりました。バードサンクチュアリの枝に止まり、寛いだりエア物を狙っています。カワセミは3羽飛来しており、動きのいい早朝は、水生植物園にも立ち寄ってくれます。バンの幼鳥は1羽になってしまいましたが、親鳥と若のアシストで元気に育っています。 小豆沢神社周辺で営巣したオオタカのヒナから巣立ちまでのツーショットをまとめてみました。 荒川河川敷では、コムクドリの群れでの飛来や夏羽のムナグロが飛来するようになりました。驚いたことはハシブトガラスがハトを捕えるシーンがありました。 珍しい白いカワセミが近県で観察できました。 ◆2023年8月21日…今日の浮間公園は、早朝からオオタカが飛来していました。2羽確認しましたが、オスは荒川河川敷の方に飛び去って行きました。奥のバードサンクチュアリに止まったオオタカに驚いたのか手前のブイの上には18羽のゴイサギが一時避難していました。オオタカがなかなか動かなかったせいか、徐々にゴイサギはバードサンクチュアリの中に戻って行きました。オオタカは、喉が渇いたせいか、浮島に降り水を飲んでいました。 カワセミは2羽飛来し、よく見掛けるようになりました。斜め杭にも止まるようになりました。 荒川河川敷では、キジの幼鳥、セッカの幼鳥、ツバメが活発的でした。 先日4年ぶりに開催された「いたばし花火大会」の様子はここをクリックしてください。 ◆2023年7月14日…浮間公園では、最近、バンの雛が5羽孵化し、産まれたブイから浮島に泳げるようになりました。ササゴイは、親鳥から凄まじい勢いで餌を貰い、親鳥は辛そうです。オオタカは、最近よく飛来するようになり、浮島でササゴイの幼鳥を捕らえることもありました。カワセミも姿を現すようになりました。 荒川河川敷では、セッカが営巣をしており、昆虫を運ぶセッカ、警戒するセッカ、周辺を見渡すセッカなどが観察できます。珍鳥では、カオジロガビチョウや高原モズが観察できます。 ◆2023年6月15日…今日の浮間公園は、中央の浮島で巣立ったササゴイの幼鳥が元気でした。幼鳥の数は8羽は確認しましたが、10羽くらいはいるのではと思います。親鳥は頻繁に飛び出していました。また、数日前からワカケホンセイインコが飛び交っています。数日前から、カワセミも飛来しました。 荒川河川敷では、数日前に、チョウゲンボウの幼鳥が巣立ちました。巣から落ちた幼鳥、親鳥から巣立ちを促され巣立った幼鳥、カナヘビを受け渡す親鳥など、元気な姿が観察できました。 ◆2023年6月1日…浮間公園では、バンの幼鳥は2羽になってしまいましたが、浮島の周辺で元気に採食です。ササゴイは、枝運びも終わり、数箇所で営巣をしています。魚を獲り落としてしまうハプニングもありました。カラスから卵を獲られたという情報もあり、ヒナの誕生が心配です。 ツミも元気に飛び交っています。 荒川河川敷では、イワツバメが元気に飛び交っており、巣作りも終わったようです。ツバメは幼鳥が河川敷に来るようになりました。モズの幼鳥も大きくなりました。 チョウゲンボウは、間もなく巣立ちでしょうか。獲物を隠す親鳥をよく見掛けます。 江の島のハヤブサは成鳥も早く、無事に巣立っています。 ◆2023年5月5日…今日の浮間公園は、先日、強い風に流されたバンの雛が心配でしたが、元気な姿を見せてくれました。親鳥に甘える姿が可愛かったので動画で観察しました。4月17日に2羽で飛来したササゴイは6羽になり、枝運びに夢中でした。枝運びが終わり、ゆっくり浅瀬を歩き小魚を獲りましたが、落としてしまいました。名残惜しそうに水面を見ていました。 荒川のワンドでは、コアジサシの求愛給餌、メスのもとに小魚を咥えて向かうコアジサシ、キアシシギ、チュウシャクシギ、コチドリ、タシギ、オオヨシキリ、セッカなどが観察できました。 ◆2023年4月28日…今日の浮間公園は、浮間ヶ池の一番奥のブイで営巣したバンの赤ちゃんが観察できました。1羽はブイの中の池に降りてきました。カラスなどの天敵が心配です。ササゴイは4羽になり、浮島に入っています。 先日、飛島に野鳥観察に遠征しました。滞在中に確認された野鳥は、ヤツガシラ、ホオジロハクセキレイ、カラアカハラ、シベリアアオジ、ホシムクドリ、ミヤマガラス、ヒメウ、ハヤブサ、コホオアカ、センダイムシクイ、ウミウ、ノビタキ、キビタキ、ウミネコ、オオルリ、カシラダカ、イソヒヨドリ、ミヤマホオジロ、ホオアカ、ビンズイ、シロハラ、ジョウビタキ、カラフトビンズイ、アカハラ、ウミアイサ、アトリ、ルリビタキ、アオジ、エゾムシクイ、ウグイス、ベニマシコ、コサメビタキ、ノゴマ、ヒレンジャク、チョウセンウグイス、ハチジョウツグミ、シラガホオジロ、コマドリ、ツバメ、チョウゲンボウ、ハイイロチュウヒ、トビ、カラスバト、ヒバリ、クロジョウビタキ、クロツグミ、ニシオジロビタキ、タイワンハクセキレイ、ムジセッカ、ムネアカタヒバリ、オオミズナギドリ、ミサゴ、オシドリなど77種類でした。 スマホで撮ったダイジェスト版を参考として下さい。飛島の風景はこちらです。 ◆2023年4月17日…今日の浮間公園は、今年初のササゴイ2羽が飛来しました。旅の疲れか、ブイで周辺を見渡し浮島に入って行きました。明日からも数羽が飛来するのではと思います。浮間ヶ池の奥のブイでは、バンが営巣中です。近くでカラスも営巣しているので、雛が心配ですね。また、水生植物園ではサクラソウが見頃です。 荒川河川敷では、旅立ち前のオカヨシガモ、ウグイス、セッカ、キジ、コチドリ、イワツバメ、ツバメ、ヤマシギなどが、北区のこどもの水辺では春の花たちが咲き誇ってました。 残念なことは、4月14日の午後7時20分頃から27㎞地点で火事がありました。セッカが火事の影響で数羽で飛び交っていました。 ◆2023年4月7日…浮間公園では、公園のシンボルである風車の下、約2万本のチューリップが咲き誇っています。先日のライトアップされた早朝の浮間公園も幻想的で綺麗でした。 冬鳥のカモ類も大分減ってしまいました。早ければ、4月中旬にはササゴイが飛来します。 荒川河川敷では、春の妖精ツマキチョウ、旅立ち前のゴマ塩頭のユリカモメ、仲の良いカンムリカイツブリ、キジの飛翔、葦原を楽しむオオジュリン、元気に動き回るヒクイナ、カワウの飛出し、元気に飛び交うベニマシコ、周辺を見渡すコチドリ、優しい目をしたアリスイ、浅瀬で寛ぐセグロカモメなどが観察できました。 芝桜も見頃を迎えています。 |
カワセミ ブッポウソウ目カワセミ科 全長17㎝、水辺に生息する小鳥で、コバルト色が美しく、ダイビングして獲物を捕らえます。 カワセミのヒスイ色は、色素によって発色するのではなく、羽毛にある微細構造によって可視光を波長選択的に反射させ、鮮やかな色彩を現しています。 オスのくちばしは黒く、メスは下のくちばしが赤いという特徴があります。 浮間公園では、毎年、9月頃から春先まで観察できます。 カワセミの各種シーンを次の項目で紹介しています。 ①《カワセミの輝き》 ②《カワセミの飛翔》 ③《カワセミの飛び立ち》 ④《カワセミの舞》 |
アカハジロ カモ目カモ科 全長約45㎝、オスの頭部は緑色光沢のある黒色で、胸は赤褐色です。腹部の羽衣や尾羽基部の上面(上尾筒)や下面(下尾筒)を被う羽毛は白色です。まれな冬鳥として湖沼や池に渡来し、単独でキンクロハジロやホシハジロの群中にいることが多いと言われています。 野鳥に詳しい方が、2017年2月16日からアカハジロが確認され、浮間公園では22年ぶりの飛来だと言っていました。 アカハジロの羽ばたきの様子は、次のブログで紹介しています。 《アカハジロの羽ばたき》 |
オオホシハジロ カモ目カモ科 体長約55cmで、ホシハジロに似ていますが、一回り大型であり、嘴が黒く大きいこと、後頭部がやや出っ張っていること、頸が太く長めであることで区別ができます。 アラスカからカナダ、北アメリカ中西部で繁殖し、冬季はアメリカ南部からメキシコに渡り越冬すると言われています。 日本ではまれな冬鳥として、北海道、本州で時々記録されていますが、ここ都内の浮間公園で観察されるのは珍しいのではと思います。2016年1月に埼玉県の彩湖に飛来し、2月にこの浮間公園に移動し、しばらく滞在していました。 オオホシハジロのしぐさは、次のブログで紹介しています。 《オオホシハジロのしぐさ》 |
ミコアイサ カモ目カモ科 全長は、オスが44㎝、メスが39㎝くらいです。オスは全体がほぼ白色で、背と初列風切が黒色です。目先と後頭部に黒斑があり、パンダのような顔をしているため、通称「パンダガモ」と呼ばれています。メスは、背面は灰黒色で下面は淡いです。頭は赤褐色で、ほおから顔の下半分が白色です。 ユーラシア大陸亜寒帯のタイガで繁殖し、冬季になるとヨーロッパ、黒海、カスピ海、インド北部、中華人民共和国東部などへ南下し越冬します。日本では冬季に九州以北に越冬のため飛来し(冬鳥)、北海道では少数が繁殖するそうです。 浮間公園では、2014年から毎年メスが観察されています。 オスは、荒川や大宮公園で観察しており、次のブログで紹介しています。 《ミコアイサのオス》 |
ヨシゴイ コウノトリ目サギ科 全長36㎝、湿原、湖、池沼、水田などに生息し、単独もしくはペアで生活します。ヨシ原に生息することが和名の由来であり、薄明薄暮性です。開けた場所には現れず、ヨシ原を低空飛行し獲物を探します。危険を感じると上を見上げて頸部を伸ばし、静止したり左右に揺れます。これにより下面の斑紋がヨシの草と見分けづらくなり、擬態すると考えられています。 浮間公園では、5~10月頃まで観察できます。 |
ツミ タカ目タカ科 平地から山地の森林に生息し、単独もしくはペアで生活します。 板橋区内でも営巣が観察され、今年も雛が巣立っています。浮間公園には、時々、立ち寄ってくれます。大きさは、オスが27cm、メスが30cm程度で、メスの方が少し大きい形態で、翼開長50~63cm、体重75~160gぐらいと言われており、日本で一番小さなタカです。 ツミの営巣、交尾、ヒナを守るツミ、そして幼鳥は次のブログで紹介しています。 ①《ツミの営巣》 ②《ツミの交尾》 ③《ヒナを守るツミ》 ④《ツミの幼鳥》 |
ササゴイ ペリカン目サギ科 全長52㎝、ハトより大きくゴイサギよりも小さい、くちばしが長い野鳥です。 ゴイサギに似ていますが、翼の羽に笹の葉に似た縁取りがあり、体が全体に灰色っぽく冠羽は青黒くなっています。 浮間公園には春になるとやって来ます。浮間ヶ池奥の、木々がこんもり茂ったバード・サンクチュアリーで観察することができます。 ササゴイの営巣、可愛いヒナ、トンボを啄む幼鳥などは、次のブログで紹介しています。 ①《ササゴイの営巣》 ②《ササゴイのヒナ》 ③《ササゴイの幼鳥》 ④《ササゴイの幼鳥の羽ばたき》 ⑤《喉を潤すササゴイ》 |
ジョウビタキ スズメ目ツグミ科 全長15㎝、冬鳥として秋から春先まで渡来します。写真はオスですが、黒い顔、灰色の頭、オレンジ色の体で識別も容易です。メスは全体に灰褐色で翼の白斑は小さく、オレンジ色の部分も腰と下腹、上・下尾筒に限られます。 浮間公園では、管理所の周辺や水生植物園で観察できます。 ジョウビタキのメスや昆虫を捉える瞬間は、次のブログで紹介しています。 ①《浮間公園周辺のジョウビタキ》 ②《新荒川大橋周辺のジョウビタキ》 ③《昆虫を捉えるジョウビタキ》 |
メジロ スズメ目メジロ科 全長11.5㎝、春にはツバキやウメ、サクラなどの花の蜜を吸いに、秋には熟したカキの実をついばみにと、人家の庭先でも普通に見られる小鳥で、黄緑色をしており、目の周りが白い特徴があります。 浮間公園には入口付近に紅梅と白梅の梅の木が数本あります。初めは白梅から満開になり、紅梅にバトンタッチで、メジロがよくやって来ます。写真は、サクラ草で有名な浮間桜草圃場の入口付近に咲く桜の樹での撮影です。 白梅の蜜を吸うメジロの様子は、次のブログで紹介しています。 《白梅とメジロ》 |
モズ スズメ目モズ科 全長20㎝、日本のほぼ全国の明るい林や人里に生息する留鳥です。繁殖期はつがいで縄張りをもちますが、秋になると単独でテリトリーをつくり、高鳴きをして縄張り宣言をします。ウグイスやオオヨシキリ、セグロセキレイなど、ほかの鳥の声を小声でまねることがあるそうです。漢字で「百舌」と当てられるのはそのためのようです。モズ類はいずれも食肉性の鳥で、タカのようにかぎ状に曲がった鋭いクチバシを持っています。バッタ類、カエル及びトカゲなどが獲物になるようです。 浮間公園では、水生植物園周辺で観察できます。 |
シジュウカラ スズメ目モズ科 全長14.5㎝、日本のほぼ全国で見かける留鳥です。繁殖期は樹木の枝上で昆虫の成虫や幼虫、クモ類を捕食します。巣は樹洞やキツツキの古巣、人の作った巣箱を利用するようです。オスは胸の黒帯が太く、背は黄緑色をおびる青灰色で、メスは胸の黒帯が細いので、黒帯を見て見分けられるようです。 シジュウカラの営巣の様子や可愛いヒナは、次のブログで紹介しています。 ①《エサを運ぶシジュウカラ》 ②《シジュウカラのヒナ》 ③《シジュウカラの幼鳥》 |
コゲラ キツツキ目キツツキ科 全長15㎝、日本に生息するキツツキとしては最も小さく、羽色は灰褐色と白のまだら模様をしています。南方に分布するものほど体色が濃くなる傾向があるようです。また、オスとメスの羽色の違いは後頭部にある赤い斑の有無(オスにある)程度であり、野外ではほとんど見えないため、羽色でオスとメスを区別することは困難なことも多いようです。 オスの特徴が分かる元気に飛び交うオスの様子は、次のブログで紹介しています。 《元気に飛び交うオスのコゲラ》 |
シロハラ スズメ目ツグミ科 全長24㎝、ロシアの沿海地方と中国東北部で繁殖し、日本や中国南部、台湾などで越冬します。平地から低山の広葉樹林や樹木の多い公園などにすみ、林床にササなどの下草が茂った場所でよく見掛けられます。地上で落ち葉をはねのけながら昆虫やミミズを食べ、木の実も好みます。 浮間公園では、水生植物園周辺でよく観察できます。 岩の上でナイスなポーズをする様子などは、次のブログで紹介しています。 ①《緑に映えるシロハラ》 ②《最後の春を楽しむシロハラ》 |
ツグミ スズメ目ツグミ科 全長24㎝、羽色の黒や茶の濃淡には個体差はありますが、胸の模様が特徴的です。冬鳥で、背中の色合いは赤っぽいのから薄いのまで様々です。 クェッ、クェッと鳴く独特の声が、林の中の冷えた空気に響き渡り、ツグミが来ているなと直ぐに分かります。 シベリヤ東部からカムチャッカ半島で繁殖し、日本全土や中国南部などで越冬します。晩春になると再び集結し、群れをなして北方への岐路につきます。 水生植物園でアトリの様子を窺うツグミの様子は、次のブログで紹介しています。 《浮間公園で飛び交うアトリと様子を窺うツグミ》 |
ムクドリ スズメ目ムクドリ科 全長24㎝、低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などの人家付近や田畑などでもよく見られます。全身は黒味のある褐色で、頭は灰色がかった黒褐色です。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑がありますが、この白斑は個体によって違っていることが普通です。くちばし、足は黄色です。 オオタカの幼鳥に睨まれ、察知を感じて飛び出すムクドリの様子は次のブログで紹介しています。 《オオタカに睨まれ飛び出すムクドリ》 |
ハクセキレイ スズメ目セキレイ科 全長21㎝、低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などの人家付近や田畑などでもよく見られます。頭から肩、背にかけてが黒色または灰色、腹部は白色で胸部が黒くなるのが特徴的です。顔は白く、黒い過眼線が入ります。 浮間公園では周年観察できます。 ハクセキレイの舞や虫を追う姿は次のブログで紹介しています。 ①《ハクセキレイの舞》 ②《虫を追うハクセキレイ》 |
タシギ チドリ目シギ科 全長25~27cmで比較的小さな鳥です。嘴は長く、尾は短めです。色は黒褐色と黄褐色のまだら模様で、腹は白っぽく、胸にはたくさんのまだらがあります。 泥地を好み、水田、蓮田、湿地、池沼畔などにすんでいます。シギの仲間ですが海岸の砂浜や干潟に行くことはありません。くちばしの先2cm程は、自由に動かすことができるので、泥中にすむミミズ類や昆虫類を探しては挟んで持ち上げ、飲み込んでいます。日本では主に冬鳥として本州以南で越冬しています。 浮間公園では、2011年1~2月に観察しています。 |
オオタカ タカ目タカ科 トビよりもひと回り小さく、カラスと同程度の大きさです。オスよりもメスが大きく、全長はオスで平均約50cm、メスで平均約56cmあり、翼を広げた翼開長は、オスが約106cm、メスが約131cm程度の中型のタカです。 このオオタカは、頭や背は褐色で、胸や腹はクリーム色です。胸には、褐色の縦斑があり、一般的に生後約1年間はこの色彩をしているようなので、幼鳥ではと思います。巣立ち直後は、目の色が灰色がかっていますが、徐々に黄色く変化して行くそうです。 右側の写真は、バード・サンクチュアリー内で鳩を食べているところです。 オオタカの交尾やカモを捕獲した様子などは、次のブログで紹介しています。 ①《オオタカの交尾》 ②《カモを捕獲したオオタカ》 ③《ヒナを外敵から見張るオオタカ》 ④《オオタカのヒナ》 ⑤《餌を運ぶオオタカ》 ⑥《オオタカの餌の受け渡し》 ⑦《餌を運ぶメス親》 ⑧《鳴きながら餌を求める幼鳥》 |
オナガ スズメ目カラス科 全長は 34~39cm で、キジバトより一回り大きい程度ですが、尾羽が 20~23cm と長く、頭と体の大きさはムクドリ大です。 名前の由来は、尾羽が長いことによるそうです。 オナガは、猛禽であるツミの近くに営巣をすると言われています。これは、ツミがカラスなどを追い払ってくれるので、安心して営巣ができると言われています。 オナガは国内では愛知以東にしかいませんが、1940年代までは関西に、1970年ごろまでは九州北部にもいたようです。理由は分かりませんがオナガの分布は、20世紀に大きく変化したようです。 オナガの各種シーンは、次のブログで紹介しています。 ①《営巣を始めるオナガ》 ②《巣から落ちたオナガのヒナ》 ③《オナガの若鳥》 ④《オナガの飛び出し》 ⑤《都会に溶け込むオナガ》 |
ユリカモメ チドリ目カモメ科 全長40㎝、嘴と脚が赤く、体は白っぽい小型のカモメです。耳のあたりが黒く、冬羽では頭部全体が黒く、ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯に広く分布し、日本には冬鳥として多数渡来し、本州以南で越冬します。 ユリカモメの飛翔シーンなどは、次のブログで紹介しています。 ①《ユリカモメの飛翔》 ②《夏羽のユリカモメ》 ③《ユリカモメとカラスのバトル》 ④《足環の付いたユリカモメ》 |
コサギ コウノトリ目サギ科 全長61㎝、シラサギ類の中で、最も小さい種類です。 浮間公園では、周年観察できる野鳥で、足の指が黄色いことと、夏羽では頭に2本の長い冠羽(かんむりばね)が現れること、背の飾り羽は先が巻き上がることで、ダイサギやチュウサギと区別(ダイサギとチュウサギは巻き上がらない)できます。 繁殖期のごく短い期間には足の指と目の先が赤くなります。餌は小さめの魚、エビ、カニ、ザリガニ、貝類、水棲昆虫類など、小動物を狙います。浅瀬を走り回ったり、脚をふるわせて、泥の中の生きものを追い出したりして捕っています。 浜辺を楽しむコサギの様子などは、次のブログで紹介しています。 《浜辺を楽しむコサギ》 |
アオサギ コウノトリ目サギ科 全長93㎝、オオダイサギとともに、日本で見られる最大のサギ類です。 全体に明るい青灰色ですが初列雨覆と風切が黒く、飛ぶと目立ちます。目の上から後頭に黒褐色があって冠羽に続きます。くちばしと脚は橙黄色で繁殖期にはピンク色になります。 アオサギがウシガエルを呑み込めず、カワセミがそっぽを向いている様子や交尾の様子などを次のブログで紹介しています。 ①《アオサギとウシガエル》 ②《アオサギの交尾》 ③《枝を運ぶアオサギ》 ④《アオサギの飛翔》 |
シメ スズメ目アトリ科 全長18.5㎝、頭の上部と耳羽が茶褐色、頸の後ろは灰色です。嘴は鉛色、円錐で太く大きいのが特徴でメスはオスより全体的に色が淡く、風切羽の一部が灰色になっています。 夏になると繁殖地となる北海道の平地や低山の落葉広葉樹林で見られます。秋になると本州以南の暖地へ渡るようですが、大陸から渡来して越冬するものも多く、冬の方が観察する機会が多いようです。 ①《積雪が残る公園のシメ》 ②《春を待つシメ》 |
カワウ コウノトリ目サギ科 全長81㎝、魚獲りが上手で、水にぬれた翼を大きく広げ乾かします。名前の由来は文字通り「河(川)」に生息する「鵜」です。ただし、河川のみならず、河口付近や湖沼、浅海域でも普通に見ることができます。 カワウが大きなエラブナなどを捕獲して呑み込むシーンは、次のブログで紹介しています。 ①《カワウの魚との格闘》 ②《カワウの魚の捕獲》 ③《魚を啄むカワウ》 |
ヒヨドリ スズメ目ヒヨドリ科 全身がグレーで尾が長く、ムクドリより少し大きい(約27.5㎝)ですが、スマートな体型です。よく見ると、くちばしが長く、やや下に曲がっているように見えます。 夏は繁殖期でもあるので昆虫類を主に捕食していますが、冬には木の実が主食となります。 鳴き声は、ピーヨ、ピーヨと騒がしく鳴き、飛びながらピーッ、ピーッと鳴きます。灰色の目立たない色ですが、よく見ると意外と綺麗な鳥です。 ムクノキの実を啄むヒヨドリは、次のブログで紹介しています。 《ムクノキの実を啄むヒヨドリ》 |
バン ツル目クイナ科 体長は35cmほど、ハトくらいの大きさで、翼開長は52cmほどあります。成鳥のからだは黒い羽毛に覆われますが、背中の羽毛はいくらか緑色をおびています。額にはくちばしが延長したような「額板」があり、繁殖期には額板とくちばしの根もとが赤くなります。足と足指は黄色くて長く、幼鳥はからだの羽毛がうすい褐色で、額板も小さいです。 バンの交尾、可愛いヒナ、そして幼鳥の様子は、次のブログで紹介しています。 ①《バンの交尾》 ②《バンのヒナ》 ③《バンの幼鳥》 |
カワラヒワ スズメ目アトリ科 体長は約14cm 、翼開長約24cmでスズメと同大ですがやや小さい小鳥です。全体的に黄褐色で、太い嘴と、翼(初列風切と次列風切)に混じる黄色が特徴的です。 |
シナガチョウ カモ目カモ科 サカツラガンをもとに中国北部でつくられた家禽(かきん)です。羽色はサカツラガンに似ていてやや淡く、体形はでっぷりしていて、特に下腹が大きく、泳いでいる時に尻がせりあがって見えます。クチバシは黒く、太めです。額の皮膚の裸出部はこぶ状に出っ張っています。 このシナガチョウは、2006年8月に突然、この浮間ヶ池に放されたものです。 情報では、ペットとして飼っていた人が飛べないように小さいときに羽根を切ってしまったようです。管理事務所では、「私をもらっていただけませんか?」という看板を出し、12月くらいまでは元気に滞在していました。 |
ハシビロガモ カモ目カモ科 全長約50㎝で、寒い時期になると北方から飛来する冬鳥です。名前の由来となっている大きくて目立つ嘴をもっているのが特徴です。 雄はマガモと同様に頭部が緑色で、光の当たり方によっては紫色にも見えます。胴体は白と赤茶色で遠くからでもよく目立ちます。雌はマガモの雌によく似た地味な色合いをしています。ハシビロガモの飛翔は、次のブログで紹介しています。 《ハシビロガモの飛翔》 |
チュウサギ コウノトリ目サギ科 全長約68㎝、全身白色の中型のサギで嘴はコサギよりも短く、足は黒色です。繁殖期には胸と背羽に長い飾り羽が生じ、黄色の嘴も黒くなります。夏鳥として4月から5月にかけて渡来し、水田や河川の湿地、干潟で昆虫、クモ類、魚類、両生類などを採餌します。 |
ヒドリガモ カモ目カモ科 全長約49㎝、雄は頭部が赤茶色で額が黄白色、胸がぶどう色、背と側面が灰色です。雌は全体に褐色です。雄はピュー、ピューという特徴ある甲高い声で鳴きますが、雌は他のカモ同様に低い声でガァー、ガァーと鳴きます。 |
キンクロハジロ カモ目カモ科 全長約44㎝、オスの後頭部にポニーテールのような長い冠羽がある潜水性のカモで、羽の色がオスとメスで異なり、オスは左側の写真のようにわき腹の部分が白ですが、メスは右側の写真のようにわき腹の部分が褐色になっています。 目が金色、頭や背、胸、尾、翼の上面が黒、翼に現れる帯が白ということで羽白ガモ、合せてキンクロハジロ、となったそうです。 キンクロハジロの羽ばたきは、次のブログで紹介しています。 《キンクロハジロの羽ばたき》 |
キジバト ハト目ハト科 全長約33㎝、体全体が赤紫色がかった灰褐色に、ウロコ模様の背中、首に青白黒のマフラーを巻いたような模様で、キジに似た鱗模様を持つので、キジバトと呼ばれているそうです。 浮間公園では、周年観察できる野鳥です。 |
カルガモ カモ目カモ科 全長約61㎝、腰の部分に白い三日月模様(三列風切羽根の縁が白い)があり、水辺の草地に営巣をします。鳴き声は、グェ、グェと太い声で、浮間公園では周年観察できます。 カルガモの可愛い赤ちゃんの様子などは、次のブログで紹介しています。 ①《微笑ましいカルガモの赤ちゃん》 ②《アオサギを追うカルガモ》 ③《カルガモの滑走》 ④《カルガモの飛翔》 |
カイツブリ カイツブリ目カイツブリ科 全長約26㎝、夏羽では首は赤茶色、冬羽では黄茶色、足には各指にみずかきがあり、潜水が得意で、足だけで泳ぎます。そのため、そこに浮いていたかと思うとアッという間にもぐってしまい、あちらの方でポッカリ浮かびあがる特徴があります。 餌をねだるカイツブリのヒナや幼鳥の様子は、次のブログで紹介しています。 ①《成長したカイツブリのヒナ》 ②《健やかに育つカイツブリの幼鳥》 |
ホシゴイ ペリカン目サギ科 全長約58㎝、ゴイサギの幼鳥で、羽根にホシのような模様があることから、ホシゴイと呼ばれています。 これが成長すると下の写真のように、目の覚めるような純白と藍色のツートンカラーのゴイサギに変身します。 ザリガニを捕獲するホシゴイの様子は、次のブログで紹介しています。 《ザリガニを捕獲するホシゴイ》。 |
ゴイサギ ペリカン目サギ科 全長約60㎝、頭から背は緑黒色で、翼の上面は灰色です。昼間は林の中でじっとしていて、夕方から川や池へ出かけていって魚を捕る夜行性のサギです。 ゴイサギの飛翔などは次のブログで紹介しています。 《ゴイサギの飛翔》 |
オナガガモ カモ目カモ科 オスの全長は約75㎝、メスは約53㎝、体も首も細長い大型のカモです。オスの尾羽は長く伸び、メスの尾羽も他のカモに比べて長いです。オスは、ピュルッピュルッと、メスはクワックワッと小声で鳴きます。 オナガガモのエクリプスは次のブログで紹介しています。 《オナガガモのエクリプス》 |
オオバン ツル目クイナ科 全長約39㎝、全体は灰黒色で額とくちばしは白色、足は緑青色で、足指には木の葉状の水かきがあり(弁足)、より泳ぎに適しています。泳ぐときは首を前後に動かし、飛び立つときは足で助走するのが特長です。オオバンの羽ばたきは次のブログで紹介しています。 《オオバンの羽ばたき》 |
ホシハジロ カモ目カモ科 全長42~49㎝、オスは、頭部が赤褐色、胸部と尾が黒でその中間が明るい灰色、全体が3色に塗り分けられたように境界も明瞭です。メスは、頭部は薄い茶色、胸部や尾の部分は頭部より若干濃い茶色、体の中央部は褐色味もはいる、灰褐色で、オスに比べてかなり地味な色彩になっています。 ホシハジロの羽ばたきは次のブログで紹介しています。 《ホシハジロの羽ばたき》 |
マガモ カモ目カモ科 全長約59㎝、オスは、頭が緑色、胸は栗褐色、くちばしは黄色で、尾には短いですが、黒色のカールした羽をもっています。また、足は赤味のある橙色です。メスは全身褐色で、黒褐色の模様が沢山あり、目立たない色彩をしています。オスは「グェー グェッ グェッ」 と大きな声で鳴きます。マガモの羽ばたきやエクリプスは次のブログで紹介しています。 ①《マガモの羽ばたき》 ②《マガモのエクリプス》 |
ハシボソガラス スズメ目カラス科 全長約50㎝、翼開長約1m、全身黒色ですが、近くで見ると青や紫などの光沢を持つ羽です。よく似ているハシブトガラスは、頭部に段差があり、ハシボソガラスより一回り大きく、くちばしが大きくて太いという違いがあります。 バードサンクチュアリの一角で営巣した幼鳥の一羽の羽根が白かったので、その様子を次のブログで紹介しています。 《白い羽根のカラス》 |
ハシブトガラス スズメ目カラス科 全長約56㎝、全身が光沢のある黒色をしており、オスもメスも同色です。 ハシボソガラスに似ていますが、頭部に段差があり、ハシボソガラス(全長約50㎝)より一回り大きく、くちばしが大きくて太いという違いがあります。 |
スズメ スズメ目スズメ科 全長約14.5㎝、成鳥は頭部が赤茶色、背中は褐色で縦に黒斑があり、翼に2本の細い白帯があります。頬から後頸、腹にかけては白色をしており、耳羽および目先から喉は黒くなっています。くちばしの色は黒色ですが、幼鳥の時は淡黄色です。 このスズメは、浮間公園の奥にある公園橋の近くで、早朝の清々しい日差しを浴びていました。 |
ダイサギ コウノトリ目サギ科 全長約90㎝、全体が白色で、脚、首、くちばしが長いのが特徴です。 浮間公園では周年観察できる野鳥です。 ダイサギとチュウサギの見分けは難しく、それぞれ次のような特徴があります。 ダイサギは、冬羽では、くちばしは黄色、目元も黄色、夏羽では、くちばしは黒色、目元は緑色です。 一方、チュウサギは、冬羽では、くちばしは黄色で先端が黒色、目元は黄色、夏羽では、くちばしは黒色、目元は黄色です。 また、くちばしの合わせ目のラインがどこまで伸びているかの違いがあります。ダイサギは、眼の後方(右方)まで長く延びており、チュウサギは、眼の後端付近までしかない点です。 そして、浮間公園では、チュウサギは夏を中心に観察できますが、他のシーズンではあまり観察できません。 ダイサギが魚を啄むシーンなどは、次のブログで紹介しています。 ①《魚を啄むダイサギ》 ②《ダイサギの餌捕り》 |
アトリ スズメ目アトリ科 全長約16㎝、黄褐色を基調に黒、白を加えた羽色をもち、特に胸部の羽毛は橙褐色が目立つ冬鳥です。 浮間公園には群れでやってきて、落ち着きがないように直ぐに飛び交います。飛びながらキョッ、キョッと鳴き、群れがいっせいに飛び立ったり、降りたりを繰り返す姿は壮観です。 新芽を啄むアトリの様子は、次のブログで紹介しています。 《新芽を啄むアトリ》 |
ヨシガモ カモ目カモ科 全長約48㎝、オスは頭が扁平で、褐色がかった赤紫色です。目の後方は暗緑色で後ろに長く伸びていて、ナポレオン帽子かヘルメットをかぶったように見えます。首は白く黒線の輪があります。メスは、全体が褐色でほかのカモのメスより黒っぽい特徴があります。旅立ち前のヨシガモの様子などは、次のブログで紹介しています。 ①《旅立ち前のヨシガモ》 ②《しぐさが可愛いヨシガモ》 ③《ヨシガモのエクリプス》 |
ルリビタキ スズメ目ヒタキ科 全長約14㎝、体側面はオレンジ色の羽毛で覆われ、腹面の羽毛は白く、尾羽の羽毛は青くなっています。 オスの成鳥は頭部から上面にかけて青い羽毛で覆われます。幼鳥やメスの成鳥は上面の羽毛は緑褐色、オスの幼鳥はメスの成鳥に比べて翼に青みがかかり、体側面や尾羽の色味が強く出ます。 写真のルリビタキは、2016年12月4日に水生植物園で観察しましたが、その日1日しか浮間公園には滞在していませんでした。 秋ヶ瀬公園で観察したルリビタキの餌を獲る瞬間や雪の中での様子は、次のブログで紹介しています。 ①《ルリビタキの餌獲り》 ②《雪のルリビタキ》 |
セグロカモメ チドリ目カモメ科 全長約60㎝、背中と翼上面は明るい灰色で、頭部、首、腹、尾は白くなっています。外側初列風切羽が黒く、先端に白斑、くちばしは黄色で下部の先に赤点があります。 セグロカモメは国内では繁殖せず、越冬に冬の間だけやってくる冬鳥です。 浮間公園では、12月頃から観察できます。 セグロカモメの羽ばたきは、次のブログで紹介しています。 《セグロカモメの羽ばたき》 |
スズガモ カモ目カモ科 全長約46㎝、オス・メスともにキンクロハジロと似ており、オスは頭部に冠羽がなく、背中が白っぽい青灰色です。メスは、くちばしの付け根に白い斑があります。スズガモの名前は、飛ぶときの羽音が金属質で鈴の音に似ていることからといわれています。 浮間公園では、12月頃から観察できます。 |
オカヨシガモ カモ目カモ科 全長約50㎝で、オスは、全身に灰色と灰黒色の小斑がありますが、冬には非常に美しいグレーの羽模様となり、メスは茶色で、マガモのメスに良く似ています。 クチバシの色は、オスが黒く、メスは黄色で、他のほとんどのカモがオスもメスも同じ色のクチバシを持つのに比べ、 色が違うのは珍しいのではと思います。 オカヨシガモの特徴である半没逆立ちでの採餌の様子は次のブログで紹介しています。 《オカヨシガモの半没逆立ちでの採餌》 |
アオジ スズメ目ホオジロ科 全長約16㎝で、頭は暗緑色、目の周りは黒色、背は暗褐色で、胸・腹は緑がかった黄色です。鳴き声は、藪の中からツッ、ツッと聴こえます。 浮間公園では、公園奥の水生植物園の草地でよく観察できます。 アオジのオスとメスの違いは次のブログで紹介しています。 《アオジのオスとメスの違い》 |
ウグイス スズメ目ウグイス科 体長はオスが16 cm、メスが14 cmで、スズメとほぼ同じ大きさで、羽根色はオスメスともに地味で、上面がやや緑色のある茶褐色で、眉班と下面が白っぽく見えます。 さえずりは、ホーホケキョ、ケキョケキョ…で、地鳴きはチャッチャッと聴こえます。 有名なオスのさえずりからコマドリ、オオルリとともに日本三鳴鳥とされ、「春告げ鳥」とも呼ばれています。 浮間公園では、公園奥の笹薮や水生植物園で観察できます。紅葉を楽しむウグイスや春を待つウグイスの様子などは、次のブログで紹介しています。 ①《紅葉を楽しむウグイス》 ②《春を待つウグイス》 ③《ウグイスのさえずり》 |
コガモ カモ目カモ科 全長38cm、オスは茶色の頭に緑の帯、尻の横に黄色い三角模様とカラフルですが、メスは上面が黒褐色に黄褐色の斑があり、下面は白地に黒褐色の斑がある茶色系で地味で細かい模様をしています。 カモの中では一番小さいと言われています。 浮間公園では、公園奥の浮間ヶ池で観察できます。 コガモの羽ばたきの様子は、次のブログで紹介しています。 《コガモの羽ばたき》 |
カモメ チドリ目カモメ科 全長45cm、頭部や体下面の羽衣は白く、背中や翼上面は青灰色の羽毛で被われています。幼鳥は全身が灰褐色の羽毛で被われ、肩を被う羽毛や翼上面の外縁(羽縁)が淡褐色です。 和名は幼鳥の斑紋が籠の目(かごめ→カモメ)のように見える事が由来とされています。 第1回冬羽のカモメは、次のブログで紹介しています。 《第1回冬羽のカモメ》 |
ウコッケイ キジ目キジ科 ウコッケイ(烏骨鶏)は、ニワトリの品種名で、烏骨(黒い骨)という名が示す通り、皮膚、内臓、骨に到るまで黒色で、羽毛は白と黒があります。また、成鳥でもヒヨコ同様に綿毛になっています。 このウコッケイは、2017年5月5日に、浮間公園の奥にあるバードサンクチュアリの一角に、飼っていたものを放したのではと言われていますが、数日後に管理事務所で保護しています。 |
ハシボソガラス(白羽) スズメ目カラス科 全長約50㎝、翼開長約1m、全身黒色ですが、近くで見ると青や紫などの光沢を持つ羽です。よく似ているハシブトガラスは、頭部に段差があり、ハシボソガラスより一回り大きく、くちばしが大きくて太いという違いがあります。 写真のハシボソガラスは、2017年4月にバードサンクチュアリの一角で営巣した幼鳥の一羽です。羽根の一部が白く珍しいので、ここで紹介します。 トンボを射止める様子は、次のブログで紹介してます。 《トンボを啄む白羽のカラス》 |
コアジサシ チドリ目カモメ科 全長28cm、翼開長53cm、翼と尾羽がツバメのように細くとがっていて、嘴もまっすぐ伸びています。夏羽では頭は黒く、額、のど、腹が白、他の体の部分はうすい灰色で、嘴は黄色、脚はだいだい色です。 コアジサシの飛び込むシーンなどは、次のブログで紹介してます。 ①《コアジサシの飛び込み》 ②《浮間公園に溶け込むコアジサシ》 ③《コアジサシのダイビング》 ④《小魚を捉えるコアジサシ》 ⑤《コアジサシの求愛給餌》 ⑥《コアジサシの交尾》 |
メボソムシクイ スズメ目ムシクイ科 全長13cm、羽色は上面がオリーブ色、下面が白ないし黄白色で、黄白色の眉斑があります。日本の本州、四国地方、九州地方の亜高山帯の針葉樹林や落葉広葉樹林で繁殖し、中国南西部やタイワン(台湾)、フィリピンなどに渡って越冬します。 嘴がほっそりとし、木や草の葉陰から昆虫類やクモ類を食べて生活します。 |
キビタキ スズメ目ヒタキ科 全長14㎝、オスは頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色で、翼に白い斑、喉は鮮やかな橙黄色です。また、メスは上面は褐色、腹部は褐色がかった白色です。 |
イソシギ チドリ目シギ科 全長20 cm、頭から背、翼の上面は緑褐色で、胸の脇は灰褐色です。喉、腹は白色で、翼を震わせるような飛び方をよく見かけます。 また、鳴き声は、尻を上下に振り、チーリーリーと細くのばす声で聴こえます。 |
ガビチョウ スズメ目チメドリ科 体長は、22~25cmで、嘴と尾が長く、体色は全体的に茶褐色でかなり地味ですが、眼の周り及びその後方に眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持っています。 外来生物法で特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっています。 |
チョウゲンボウ ハヤブサ目ハヤブサ科 全長 30~35 cm、翼を広げると 70~80 cm くらいになります。 メスの方が大型で、羽毛は赤褐色で黒斑があります。オスの頭と尾は青灰色、一方、メスは褐色で翼の先が尖っています。 |
ハイタカ タカ目タカ科 全長31cm(オス)、39cm(メス)とオオタカより小型ですが、体型はよく似ています。オスは翼の上面・尾は青味のかかった灰黒色、メスは上面全体が褐色がかった灰黒色です。翼は短めで、丸味もあり、尾は長めで、「キッ キッ キッ・・・」とよく通る声をだします。 |
ミコアイサ カモ目カモ科 全長は、オスが44㎝、メスが39㎝くらいで、オスは、全体がほぼ白色で、背と初列風切が黒色です。目先と後頭部に黒斑があり、パンダのような顔をしているため、通称「パンダガモ」と呼ばれています。 オスのミコアイサは、浮間公園で初めての飛来(2019.2.27)です。 |
サンコウチョウ スズメ目カササギヒタキ科 全長はオスが約45cm(繁殖期)、メスが17.5cmです。繁殖期のオスは、体長の3倍ぐらいの長い尾羽を持ちます。羽色は、顔面部が黒紫色、腹部は濁白色、背面はやや赤みのある黒紫色、その他の部分は暗黒紫色で、アイリングと嘴は明るい水色です。 メスは、オスの色彩とほぼ同色ですが、オスと比較してアイリングと嘴の水色は不明瞭であり、更に、背部と尾部はかなり赤みの強い赤褐色をしています。日本へは夏鳥として渡来します。 撮影は、2019年5月26日です。 |
キセキレイ スズメ目セキレイ科 全長20cm、細身の体をしており、長いしっぽは全長の半分もあります。頭から肩と背中にかけては灰色で、目の上の白い線は眉毛のようになっています。胸から腹部にかけては名前の由来でもある黄色をしており、繁殖期の夏になると、黄色がより鮮明になり、オスは喉が黒くなります。鳴き声は、「チチッ チチッ」と鳴き、大きな波形をえがいて飛びます。 |
アカゲラ キツツキ目キツツキ科 全長24cm、黒色・白色・赤色の模様をした中型のキツツキです。翼の付根近くに大きな白斑があるのが特徴で、黒色の翼には小さな白斑が多数出ており、飛んだ時に目立ちます。 |
マミチャジナイ スズメ目ツグミ科 全長21.5cm、白い眉班(眉の様に見える線状の模様)が目の上にあり、目の下、嘴(くちばし)の基部から頬にかけても白い帯状の模様があります。嘴は上と下の先部分は黒、下は橙色です。 マミチャジナイは、浮間公園では珍客で、2019年10月31日に初飛来しました。 |
ウソ スズメ目アトリ科 全長15.5cm、スズメより一回り大きく、オスは灰色と黒色、メスは茶色と黒色の配色ですが、オスの頬から喉には目立つ赤色(緋色)があります。和名の由来は口笛を意味する古語「うそ」から来ており、ヒーホーと口笛のような鳴き声を発することから名付けられたそうです。 ウソは、浮間公園では珍客で、2019年11月10日に初飛来しました。 |
アオバト ハト目ハト科 全長33㎝、上面は暗緑色、頭から胸にかけては明るい緑黄色をしています。オスには翼の雨覆羽に赤褐色があります。全身ほぼ緑色をしているのでアオバトと言いますが、これは、古来日本でのアオは緑色を指していたことによります。アオバトは、関東地方には夏鳥として渡来して、4月から11月頃まで山地の広葉樹林に生息しています。 アオバトは、浮間公園では珍客で、2019年11月9日に初飛来しました。 |
アカハラ スズメ目ツグミ科 全長24 cm、胸部から腹部側面にかけてオレンジ色の羽毛で覆われ、和名の由来になっています。オスの頭部は黒味が強くなっています。カサカサと音をたてながら、落ち葉に顔をつっこんで葉をひっくり返して餌を探すので、「落ち葉返し」と呼ばれているそうです。 鳴き声は、キョロン、キョロン、チリリと鳴き、飛び立つときにはクワックワッと鳴きます。 水浴びをしているアカハラは、次のブログで紹介しています。 《アカハラの水浴び》 |
カンムリカイツブリ カイツブリ目カイツブリ科 全長約56cm、翼を広げた大きさは約86 cmで、後頸は黒、顔や喉は白く、上面と翼は灰褐色で、翼には白斑があり、嘴は赤褐色です。 海岸や海岸に近い淡水湖沼、大きな河川に多く、希には内陸の湖沼・大河川でも生息します。 |
アメリカヒドリ カモ目カモ科 体長45~56cm、オスの成鳥は額から頭頂にかけて淡いクリーム色で、眼から後頭部にかけて光沢のある緑色をしています。眼の周囲は黒く、頬は黒褐色、胸から脇は赤褐色で下尾筒は黒くなっています。 |
セグロセキレイ スズメ目セキレイ科 体長21cm、頭から背と胸は黒色で、頭の黒色の中に額の白色が良く目立ちます。翼は白色部分が多く、腹は白色なので、飛ぶと白い鳥に見えます。白と黒の境目がはっきりしていているので、シンプルな色合いのコントラストが美しい鳥です。オスとメスはほぼ同色ですが、メスは色がやや薄く、黒い部分は少しグレーっぽくなっています。 |
ワカケホンセイインコ オウム目インコ科 全長約40cm、緑色の体色で雄の成鳥には喉から首にかけて広い黒帯が走り、首の後ろは細い桃色の帯となります。この模様からツキノワインコという別名もあります。ワカケホンセイインコは、インド、スリランカ辺りが原産地で多く生息しています。1960年代後半のペットブームで、日本に多く入ってきたと考えられており、その鳥が逃げた、もしくは飼い主が放したといった理由で、特に東京や神奈川、埼玉辺りで繁殖したものと考えられています。 |
ミゾゴイ ペリカン目サギ科 全長49cm、頭頂は濃赤褐色、体上面は赤褐色、体下面の羽衣はクリーム色で、黒い縦縞が入ります。1980年代以降、生息数が激減し、現在の生息数は世界で約1,000羽以下と推定され、IUCN(国際自然保護連合)のレッドデータブックでは絶滅危惧種に分類されています。 |
浮間公園以外の観察場所は、四季を通じて多いのは秋ヶ瀬公園です。 秋ヶ瀬公園では、たくさんの野鳥が観察できますが、これまで、私が観察した野鳥には、ヒレンジャク、ルリビタキ、ジョウビタキ、ウグイス、メジロ、コイカル、カワセミ、フクロウ、ベニマシコ、ビンズイ、アカゲラ、エナガ、ウソ、トラツグミ、クイナ、キジ、ガビチョウ、ノスリ、オオタカ、チョウゲンボウ、モズ、カシラダカ、カワラヒワ、ホオジロ、ツグミ、シロハラ、アカハラ、アトリ、アリスイ、シメ、アオジ、コゲラ、シジュウカラ、コガモ、マガモ、アオサギ、ダイサギなどです。 その他では、石神井公園、浮間公園の堤防先にある赤羽ゴルフ倶楽部周辺の荒川です。 よく観察に出掛ける秋ヶ瀬公園の案内図は次の写真をご覧ください。 |
カンムリカイツブリ カイツブリ目カイツブリ科 全長約56cm、翼を広げた大きさは約86 cmで、後頸は黒、顔や喉は白く、上面と翼は灰褐色で、翼には白斑があり、嘴は赤褐色です。 海岸や海岸に近い淡水湖沼、大きな河川に多く、希には内陸の湖沼・大河川でも生息します。 写真は、浮間公園の堤防先にある赤羽ゴルフ倶楽部周辺の荒川です。写真右の手前がオスで、奥がメスです。 日差しを浴びて、二羽が楽し気に水中にもぐったり寛いでいます。 |
アカゲラ キツツキ目キツツキ科 全長24㎝、黒色・白色・赤色の模様をした中型のキツツキです。翼の付根近くに大きな白斑があるのが特徴で、黒色の翼には小さな白斑が多数出ており、飛んだ時に目立ちます。 写真は、浮間公園の堤防先にある赤羽ゴルフ俱楽部周辺の柳の木での観察です。早朝や夕方に時々やって来ます。 |
キジ キジ目キジ科 オスは全長80cm、メスは60cmくらいで、尾の長いことが特徴です。オスは濃い緑色の体で、繁殖期になると、ハート型の赤い顔になり、「ケーンケーン」と鳴きながらメスを求めます。 写真は、浮間公園の堤防先にある赤羽ゴルフ俱楽部とその先にある荒川の間の笹薮での観察です。早朝と午後3時頃によく観察しますが、ジッとしていると道路に出てきたりします。キジの母衣打ちなどの様子は次のブログで紹介しています。 ①《田園で春を楽しむキジ》 ②《赤羽ゴルフ倶楽部のコースにおじゃましたキジ》 ③《キジの母衣打ち》 ④《キジの縄張り争い》 ⑤《響き渡るキジの母衣打ち》 |
クイナ ツル目クイナ科 全長約29㎝、頭から背は暗褐色で、はっきりした縦斑があります。顔から胸は青灰色、腹から脇には白色と黒色の横縞模様がはっきり見られ、くちばしは赤色です。敏感で、人影や動きをキャッチすると背を低くして足早に笹薮の中に逃げ込みます。 食性は雑食で、昆虫、クモ、甲殻類、軟体動物、魚類、両生類、小型鳥類、植物の茎、種子などを食べます。 写真は、荒川生物生態園周辺の笹薮での観察です。 |
ヒバリ スズメ目ヒバリ科 全長17cm、全身茶色で、頭には小さな冠羽があります。空中でさえずる他に、牧柵、石など周辺より少し高い場所に止まって、よくさえずります。食性は植物食傾向の強い雑食で、主に種子を食べますが、昆虫やクモなども食べます。地表を徘徊しながら採食を行い、写真ではクモを採食しています。 写真は、浮間公園の堤防先にある赤羽ゴルフ俱楽部手前の土手での観察です。 ヒバリの飛翔の様子などは次のブログで紹介しています。 ①《ヒバリの飛翔》 ②《ヒバリの縄張り争い》 ③《ヒバリの営巣》 |
ホオジロ スズメ目ホオジロ科 全長17 cm、スズメとほぼ同じ大きさですが、尾羽が長い分だけ大きくみえます。全体の色は、赤味のある褐色で、背には黒色の縦斑があります。オスの顔は白と黒の模様で眉斑と頬線は白色で、襟は灰色です。メスは顔に黒色はほとんどなく、なんとなく薄い色に思われてしまいます。 ホオジロの語源・由来は、歴史仮名は「ホホジロ」、漢字では「頬白」と書くように頬の白さが目立つことからの名だと言われています。顔の模様とさえずりが特徴的な小鳥です。 写真は、浮間公園の堤防先にある赤羽ゴルフ俱楽部とその先にある荒川の間の笹薮での観察です。 |
ベニマシコ スズメ目アトリ科 全長15 cm、オスは赤く、メスは茶色をしており、翼に白い帯があります。鳴き声は、澄んだ声でピッまたはフィッとかピッポー、ピッポッポーと鳴きます。 写真は、新荒川大橋周辺での観察です。 ベニマシコが荒川を渡って川口周辺に飛び立ったりしていますが、観察場所では、午前中はメスが多く、午後にはオスも数羽やって来ます。 秋ヶ瀬公園やさくら草公園で舞うベニマシコは次のブログで紹介しています。 ①《秋ヶ瀬公園のベニマシコ》 ②《餌を啄むベニマシコ》 |
アカハラ スズメ目ツグミ科 全長24 cm、胸部から腹部側面にかけてオレンジ色の羽毛で覆われ、和名の由来になっています。オスの頭部は黒味が強くなっています。 カサカサと音をたてながら、落ち葉に顔をつっこんで葉をひっくり返して餌を探すので、「落ち葉返し」と呼ばれているそうです。 鳴き声は、キョロン、キョロン、チリリと鳴き、飛び立つときにはクワックワッと鳴きます。 写真は、浮間公園周辺の桜橋での観察です。 |
イソシギ チドリ目シギ科 全長20 cm、頭から背、翼の上面は緑褐色で、胸の脇は灰褐色です。喉、腹は白色で、翼を震わせるような飛び方をよく見かけます。 また、鳴き声は、尻を上下に振り、チーリーリーと細くのばす声で聴こえます。 写真は、新荒川大橋周辺での観察です。 |
チョウゲンボウ ハヤブサ目ハヤブサ科 全長 30~35 cm、翼を広げると 70~80 cm くらいになります。 メスの方が大型で、羽毛は赤褐色で黒斑があります。オスの頭と尾は青灰色、一方、メスは褐色で翼の先が尖っています。 写真は京浜東北線の高架橋で巣立った幼鳥で、高架橋の隙間で親からの餌を待っています。親鳥が小鳥を捕獲し、幼鳥に餌をあげると、嬉しそうに啄んでいます。チョウゲンボウは小さな小鳥やムクドリクラスの鳥なども幼鳥の餌のターゲットとして捕獲します。 ①《餌をねだるチョウゲンボウの幼鳥》 ②《チョウゲンボウの巣立ち》 |
ソウシチョウ スズメ目チメドリ科 全長約15cm、体色は暗緑色で、眉斑から頬は薄い黄色、のどは黄色で胸は濃いオレンジ色、翼に黄色と濃い赤の斑紋があり、嘴は赤色です。 中国及びその周辺諸国原産の野鳥ですが、近年、日本国内での生息数が大幅に増えていると言われており、外来生物法で特定外来生物に指定されています。 写真は石神井公園での観察です。 |
アオゲラ キツツキ目キツツキ科 全長29㎝、体の背や翼の上面は暗緑色で、腹には横じま模様があります。 オスは額から後頭にかけてと顎線が赤く、メスは後頭の一部と顎線が赤いという違いがあります。 アオゲラの名前は、緑色の背が特徴的だったことから古来日本語の緑色を示す「アオ」と、キツツキの総称だった「ケラ」から由来しています。 写真は石神井公園での観察です。 |
トラツグミ スズメ目ツグミ科 全長30㎝、頭部から腰までや翼などの体表は、黄褐色で黒い鱗状の斑が密にあります。体の下面は白っぽく、嘴は黒く、脚は肉色で、オスもメスも同色です。 写真は石神井公園で観察したもので、当日は、同じ大きさのヒヨドリと睨めっこをしたり、お互いに威嚇している光景が観察できました。 |
エナガ スズメ目エナガ科 全長13.5㎝、目の上の眉斑がそのまま背中まで太く黒い模様になっています。翼と尾は黒く、肩のあたりと尾の下はうすい褐色です。 額と胸から腹にかけては白く、綿を丸めたような身体で可愛らしい野鳥です。 写真は石神井公園での観察です。 エナガの可愛いしぐさは次のブログで紹介しています。 ①《活発に舞うエナガ》 ②《早朝のエナガ》 ③《営巣準備のエナガ》 |
ミコアイサ カモ目カモ科 全長は、オスが44㎝、メスが39㎝くらいで、オスは、全体がほぼ白色で、背と初列風切が黒色です。目先と後頭部に黒斑があり、パンダのような顔をしているため、通称「パンダガモ」と呼ばれています。 写真は大宮公園での観察です。 |
オシドリ カモ目カモ科 全長は、オスが48㎝、メスが41㎝くらいで、頭は横からはさんだように扁平で、派手な冠羽など美しい色彩の羽毛を持つオスは、色彩の地味なメスと一緒にツガイでいることが多く、オシドリ夫婦の名の由来となっています。 写真は新宿御苑での観察です。 オシドリの羽ばたきは次のブログで紹介しています。 《オシドリの羽ばたき》 |
フクロウ フクロウ目フクロウ科 全長50~62㎝、夜行性のため人目に触れる機会は少ないと言われますが、その知名度は高く、「森の物知り博士」、「森の哲学者」などとして親しまれています。 写真は秋ヶ瀬公園で観察したフクロウです。愛くるしいふっくらしたフクロウのヒナが枝の間に止まっており、時々、羽を広げたり、木を登っていく様子が観察できました。 愛くるしいフクロウの幼鳥の様子などは次のブログで紹介しています。 ①《愛くるしいフクロウの幼鳥》 ②《見張る親鳥と巣立ちした幼鳥》 |
アオバト ハト目ハト科 全長33㎝、上面は暗緑色、頭から胸にかけては明るい緑黄色をしています。オスには翼の雨覆羽に赤褐色があります。全身ほぼ緑色をしているのでアオバトと言いますが、これは、古来日本でのアオは緑色を指していたことによります。 写真は大磯照ヶ崎での観察です。 アオバトの飛翔の様子は次のブログで紹介しています。 《アオバトの飛翔》 |
コハクチョウ カモ目カモ科 全長120㎝、翼を広げると190cm 、全身の羽衣は白く、通常、シベリアで夏を過ごしながら、6月頃産卵して子育てをし、湖沼や地表が凍る9月に親鳥と幼鳥が共に暖かい南の地へ旅立ちます。そして、日本の北の湖沼を経由し、犀川等で冬を過ごします。5000kmもの距離を渡るのは驚きです。 写真は安曇野の御宝田遊水池(明科)での観察です。 |
イソヒヨドリ スズメ目ツグミ科 全長23㎝、磯や岩場に多く生息していて、ヒヨドリに似ていることからこの和名がついたそうですが、分類上はヒヨドリ科ではなくツグミ科でまったく別の鳥です。ヒヨドリよりは少し小さく、観察したメスは、全身がやや暗青色を帯びた茶褐色で、鱗のような模様があります。 写真は那覇市の首里城公園内の円鑑池での観察です。 |
ライチョウ キジ目ライチョウ科 全長37㎝、夏は山肌に似せた白と茶の羽色、冬は雪山と同じ白一色の羽色にかわります。翼は白色で夏冬とも同じです。足の指にも羽毛が生えています。 氷河時代からの貴重な生き残りで、日本では飛騨山脈(北アルプス)、赤石山脈(南アルプス)など日本アルプスの一部高山帯の草原、ハイマツ林だけしかすんでいない特別天然記念物です。 写真は白馬岳登山の途中での観察です。 |
コチドリ チドリ目チドリ科 全長16cm、頭と背・翼の上面は褐色味の強い灰褐色、腹は白色で、顔や胸に黒色部があります。目の周りの黄色いリングも目立ちます。 日本にいるチドリの仲間では最も小さい部類に分類され、スズメより大きくツバメよりも小さい体型です。 写真は荒川上流での観察です。 浅羽ビオトーフの高麗川で水浴びをしたり仲の良いコチドリの様子は次のブログで紹介しています。 《浅羽ビオトーフのコチドリ》 |
オオジュリン スズメ目ホオジロ科 全長14.5cm、翼は赤褐色の羽毛で覆われ、黒い縦縞状の斑紋が入っています。 夏羽と冬羽は大きく異なり、写真は冬羽のオオジュリンです。チッと小声で鳴き、さえずりは、チュッ、チッチッなどと短いのが特徴です。 オオジュリンは、ロシアのカムチャツカで繁殖した成鳥、あるいは同地を巣立った幼鳥が、秋から冬にかけて日本各地を通過し、また越冬地として利用することが明らかとなっているそうです。 写真は新荒川大橋周辺での観察です。 |
シマアジ カモ目カモ科 全長38㎝、眼上部には眉状に白い筋模様(眉斑)が入り、くちばしの基部の白斑がポイントです。 コガモのメスに似ていますが、シマアジには、①明瞭な眉班があること、②くちばしのつけ根に白い斑があること、③くちばしが黒いこと、④背中の羽がうろこっぽい模様であることなどがあります。 写真は新荒川大橋周辺の荒川での観察です。 |
バリケン カモ目カモ科 全長はオスが84㎝、メスが66㎝で、羽は白一色から黒色が混ざったまだら模様とさまざまで、目の周囲からくちばしの基部にかけて赤色の皮膚が裸出ししているのが特徴的です。野生種のノバリケンが家畜化された鳥です。 バリケンの名前をクリックすると可愛いヒナの様子を紹介しています。 写真は那覇市の首里城公園内の円鑑池での観察です。 |
キビタキ スズメ目ヒタキ科 全長14㎝、オスは頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色です。また、翼に白い斑、喉は鮮やかな橙黄色です。これに対し、メスは、上面は褐色、腹部は褐色がかった白色です。 写真は那須高原での観察です。 春を楽しむキビタキの様子は次のブログで紹介しています。 《春を楽しむキビタキ》 |
カケス スズメ目カラス科 全長33cm、成鳥は額から頭のてっぺんまでが白と黒のまだら模様で喉、腹は白色、目の周りや尾羽は黒く後頭部、背面、胸部等は葡萄褐色です。羽の色が美しく特に基部は黒、白、青がだんだら模様を作っています。 ばたばたとはばたき、フワフワした感じでゆっくり飛ぶのが特徴的です。 写真は那須高原での観察です。 |
ツバメ スズメ目ツバメ科 全長17cm、オスメス同色ですが、尾が長い方がオスです。背は光沢のある藍黒色で、喉と額が赤、腹は白で、胸に黒い横帯があります。 空中を飛んでいる虫を餌にしているので、農薬を使っていなかった昔は稲作の害虫を食べてくれる大切な鳥で、ツバメを大切にするような言いつたえが各地にあったそうです。 ばたばたとはばたき、フワフワした感じでゆっくり飛ぶのが特徴的です。 写真は赤羽自然観察公園での観察です。 |
キセキレイ スズメ目セキレイ科 全長20cm、細身の体をしており、長いしっぽは全長の半分もあります。頭から肩と背中にかけては灰色で、目の上の白い線は眉毛のようになっています。胸から腹部にかけては名前の由来でもある黄色をしており、繁殖期の夏になると、黄色がより鮮明になり、オスは喉が黒くなります。鳴き声は、「チチッ チチッ」と鳴き、大きな波形をえがいて飛びます。 写真は八王子城址での観察です。 |
ウミネコ カモメ目カモメ科 全長44~48㎝で翼を広げると120~128㎝ほどになり、黄色い目の周りにある赤いアイリングが特徴的です。背中と翼の上部分は濃い灰色で、頭と胸腹部は白色、尾は白色で先端部には幅の広い黒帯があります。くちばしは黄色く、先端が赤くてその内側が黒くなっています。 ウミネコとカモメの違いは、ウミネコが留鳥であるのに対し、カモメは渡り鳥(冬鳥)であるという違いがあります。また、ウミネコのくちばしは先端が赤と黒くなっていますが、カモメは下のくちばしの先端だけが赤くなっています。 写真は大磯照ヶ崎での観察です。 ウミネコの飛翔等は次のブログで紹介しています。 ①《ウミネコの飛翔》 ②《ウミネコの親鳥と幼鳥》 |
ホシガラス スズメ目カラス科 全長32~37㎝で、体長や嘴はカケスと比べると、わずかに大きく、頭部には冠羽がありません。体色は全体的にチョコレートのような黒茶色ですが、白い斑点が縞をなしているため、星空のようにみえます。 写真は草津白根山の登山途中での観察です。 |
ハジロホウオウ スズメ目ハタオリドリ科 全長18㎝、原産地は東アフリカから南部アフリカに分布すると言われています。体色は黒に黄色と白のハッキリした班があるとてもインパクトのある美しい鳥です。 2017年8月27日から3日間は、浮間公園でも観察されていましたが、写真は荒川河川敷での観察です。 |
ヤマガラ スズメ目シジュウカラ科 全長14cm、背・翼の上面は灰色、腹は褐色、頭は黒色と白っぽい淡い褐色の模様です。体の大きさに比較し頭でっかちで、尾は短めです。 写真は那須高原での観察です。 春を楽しむヤマガラの様子は次のブログで紹介しています。 《春を楽しむヤマガラ》 |
アメリカヒドリ カモ目カモ科 体長45~56cm、オスの成鳥は額から頭頂にかけて淡いクリーム色で、眼から後頭部にかけて光沢のある緑色をしています。眼の周囲は黒く、頬は黒褐色、胸から脇は赤褐色で下尾筒は黒くなっています。 写真は水元公園での観察です。 |
ガビチョウ スズメ目チメドリ科 体長は、22~25cmで、嘴と尾が長く、体色は全体的に茶褐色でかなり地味ですが、眼の周り及びその後方に眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持っています。 外来生物法で特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっています。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 |
カシラダカ スズメ目ホオジロ科 体長が約15 cm、翼開長が約24 cm、後頭部に短い冠羽があります。オスの夏羽は、頭部が黒く目の上から白い側頭線があり、体の上面は茶色で黒い縦斑が、体の下面は白色になっています。オスの冬羽とメスは、頭部と体の上面が淡褐色で、外観はホオジロのメスに似ています。 写真は荒川生物生態園周辺での観察です。 |
アリスイ キツツキ目キツツキ科 全長17.5cm、全身が灰色味のある褐色(茶色)で、小さい波型の模様が沢山あります。喉から胸部にかけては黄褐色の羽毛で覆われ、黒褐色の横縞が入っています。尾羽には黒褐色の横縞が約5本入っています。特徴としては、長い舌を持ち、アリを食べます。「体の大きさに対して舌が最も長い鳥」としてギネス世界記録保持者にもなっています。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 さくら草公園の焼跡や荒川で観察したアリスイの様子は次のブログで紹介しています。 ①《サクラソウの焼跡で餌を啄むアリスイ》 ②《周辺を見渡すアリスイ》 |
ノスリ タカ目タカ科 全長57cm、翼を開くと137cm、トビよりも一回り小さなタカです。上面は褐色で、下面は黄色味もある灰褐色で、模様があります。翼は丸みがあり、尾も短めで、開くと先は丸くなります。 農耕地・草原・原野などでネズミ類、モグラ類を主食にしていますが、鳥類やカエル類なども食べています。空中で一点に留まる飛び方をして、地上のえさを探すことも少なくありません。その色彩から、「馬糞鷹」の名で呼んでいた地方もあります。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 |
ウソ スズメ目アトリ科 全長15.5cm、スズメより一回り大きく、オスは灰色と黒色、メスは茶色と黒色の配色ですが、オスの頬から喉には目立つ赤色(緋色)があります。和名の由来は口笛を意味する古語「うそ」から来ており、ヒーホーと口笛のような鳴き声を発することから名付けられたそうです。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 |
ビンズイ スズメ目セキレイ科 全長16㎝、胸に黒い縦じま模様と目の後方にある白い斑点が特徴です。主に昆虫を捕らえて食べ、歩いているときや枝に止まっているときに、尾羽を上下に振る習性があります。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 |
ヒレンジャク スズメ目レンジャク科 体長は約18cm、オスとメスはほぼ同色で、全体的に赤紫がかった淡褐色ですが、頭や羽などに特徴的な部位が多く、顔はやや赤褐色みを帯び、尖った冠羽、冠羽の縁までに至る黒い過眼線、黒いのど(メスは、黒斑の下端の境界が曖昧である)が特徴です。ヒレンジャクとキレンジャクの違いは、尾の先端が赤色をしているのがヒレンジャクで、黄色をしているのがキレンジャクです。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 |
コイカル スズメ目アトリ科 体長は約19cm、太く黄色いくちばしをしておりイカルと似ていますが、イカルよりは一回り小さい大きさです。オスの成鳥は額から顔、喉にかけてと、風切羽の一部が光沢のある濃い紺色で、体の上面は灰褐色、下腹から下尾筒は白くなっています。初列風切羽の先端は白く、脇は橙褐色で体の下面は灰褐色に淡い橙色をおびています。メスの成鳥は頭部が黒くなく暗灰褐色である他は、オスの羽色と似ています。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 エノキの熟した実を啄む様子などは次のブログで紹介しています。 ①《エノキの実を啄むコイカル》 ②《活発なコイカルのメス》 ③《移動間近のコイカルのオス》 |
クロツラヘラサギ ペリカン目トキ科 全長75cm、翼開張110cm、全身の毛衣は白く、東アジアにのみ生息する世界的な絶滅危惧種です。干潟などでヘラ状のくちばしを左右に振りながら採食します。主な餌生物は魚類(ボラ、ハゼ、シラウオ等)や甲殻類(カニ、エビ、アミ等)などです。 写真は葛西臨海公園での観察です。 |
オジロワシ タカ目タカ科 オスが約80cm、メスが約94cm、翼開長(翼を広げた大きさ)は180~220cmほどです。オオワシに次ぐ大型の鳥類で、成鳥は全身褐色(黒みがかった茶色)をしていますが、頭部から胸にかけてと雨覆(風切・小翼羽以外の翼)は淡い色を、下腹と風切(翼の一部)はやや色が濃くなっています。くちばし・足・虹彩は黄色で、白いしっぽは緩やかなくさび形をしています。 写真は、左側は北海道網走市の濤沸湖水鳥・湿地センター、右側はオシンコシンの滝近くでの観察です。 |
タンチョウ ツル目ツル科 一年中同じ場所で生活する留鳥であり、翼を広げると2m40㎝ほどの大きさになる非常に大型の鳥類で、1952年(昭和27)、国の特別天然記念物に指定されています。白の身体に頭の先の赤いアクセント、黒い羽をもつ優雅な姿は誰しもが見ほれてしまう美しさです。 写真は北海道網走湖での観察です。 摩周湖からたんちょう釧路空港に向かう途中の草原で観察したタンチョウの様子は次のブログで紹介しています。 《草原のタンチョウ》 |
キバシリ スズメ目キバシリ科 全長13.5cm、小さな細身の小鳥で、背は黄褐色地に白点や黒点があります。腹は白色、尾は長めで、くちばしは細長くて湾曲しています。 木の幹に縦に止まり、樹皮の間や割れ目にひそむ虫や虫の卵などを食べています。幹の下の方からラセン様に餌をさがしながら上に登り、次の幹に移動する時には再び木の下の方へ行きます。北海道では平地にも針葉樹林があるので、平地や低山地にもすんでいます。「ピチョ ピチョ ピイピイピイ チーチー リリリ・・・」と次第に早口になるさえずりが特徴です。 写真は北海道網走湖での観察です。 |
ニュウナイスズメ スズメ目スズメ科 全長約14cm、オスはスズメに似ていますが頬に黒点がなく、頭部と背面はスズメよりもあざやかな栗色をしています。メスは薄茶色で、太い黄土色の眉斑が目立ちます。 民家近くに生息するスズメとは対照的に、林や森などを好みます。黄雀(こうじゃく、おうじゃく、きすずめ)とも言います。 写真は北海道網走湖での観察です。 |
トビ タカ目タカ科 全長は60〜65cmで、カラスより一回り大きく、翼開長は150〜160cmほどになります。 体色は褐色と白のまだら模様で、眼の周囲が黒褐色になっています。地上や樹上にいるときは尾羽の中央部が三角形に切れ込んでいますが、飛んでいるときは尾羽の先端が真っ直ぐに揃う個体もいます。また、飛んでいる時は翼下面の先端近くに白い模様が見えます。 写真は北海道網走湖での観察です。 |
エゾヒヨドリ スズメ目ヒヨドリ科 全長は27~29 cm、翼開長は約40 cm、尾は長めでムクドリやツグミより体型はほっそりしています。くちばしは黒くて先がとがっており、オスメスともに同色で、頭部から胴体は灰色の羽毛に覆われ、頬に褐色の部分があります。また、頭頂部の羽毛は周囲よりやや長く、冠羽となっています。 北海道にいる留鳥は亜種エゾヒヨドリとされています。 写真は北海道網走湖での観察です。 |
サンコウチョウ スズメ目カササギヒタキ科 全長はオスが約45cm(繁殖期)、メスが17.5cmです。繁殖期のオスは、体長の3倍ぐらいの長い尾羽を持ちます。羽色は、顔面部が黒紫色、腹部は濁白色、背面はやや赤みのある黒紫色、その他の部分は暗黒紫色で、アイリングと嘴は明るい水色です。 メスは、オスの色彩とほぼ同色ですが、オスと比較してアイリングと嘴の水色は不明瞭であり、更に、背部と尾部はかなり赤みの強い赤褐色をしています。日本へは夏鳥として渡来します。 写真は鎌北湖での観察です。 セミを啄むサンコウチョウは次のブログで紹介しています。 《セミを啄むサンコウチョウ》 |
オオヨシキリ スズメ目ヨシキリ科 全長18.5cm、頭から背、翼の上面、尾の上面は淡褐色をしています。下面は黄白色で、口元にひげがあります。腰は淡色で、「ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシ」あるいは「ケケス ケケス カイカイシ」などと大きな声で鳴きます。 写真は秋ヶ瀬公園での観察です。 オオヨシキリのさえずりは次のブログで紹介しています。 《オオヨシキリのさえずり》 |
オオルリ スズメ目ヒタキ科 全長が約16 cm、翼開長が約27 cmです。オスの背中は尾も含め光沢のある青で、尾の基部には左右に白斑があります。喉、顔は黒で腹は白く、メスは頭から尾にかけて背面が茶褐色で、喉と腹は白く、胸と脇が褐色です。日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬します。 写真は、塩嶺小野立公園での観察です。 |
アマサギ ペリカン目サギ科 全長50cm、日本では夏鳥ですが、温暖な地方では越冬するものもいます。 サギには何種もあって、一般的にダイサギ、チュウサギ、コサギをまとめてシラサギと呼んでおり、このアマサギもコサギに近い小さなサギです。ふだんはほとんど全身白色で、他のシラサギと一緒に水田などで過ごしますが、夏の繁殖期になると、頭、胸、背中の羽毛がうすいオレンジ色「亜麻(アマ)色」に変わります。 写真は、宗岡の田圃での観察です。 アマサギのカエルを呑み込む様子は次のブログで紹介しています。 《カエルを呑み込むアマサギ》 |
セグロセキレイ スズメ目セキレイ科 全長21cm、頭から背と胸は黒色で、頭の黒色の中に額の白色が良く目立ちます。翼は白色部分が多く、腹は白色なので、飛ぶと白い鳥に見えます。白と黒の境目がはっきりしていているので、シンプルな色合いのコントラストが美しい鳥です。オスとメスはほぼ同色ですが、メスは色がやや薄く、黒い部分は少しグレーっぽくなっています。 写真は、坂戸市浅羽の浅羽ビオトープの高麗川での観察です。 |
クロツグミ スズメ目ツグミ科 全長は22cmほどでツグミよりすこし小さい個体です。 オスは全身が黒く、腹側は白地に黒の斑点が目立ちます。クチバシとアイリング(目のまわり)は黄色、メスは全身が褐色で、胸から脇腹にかけてが白地に黒の斑点があり、腹は白くなっています。 写真は、長野県岡谷市の塩嶺小野立公園での観察です。 |
イカル スズメ目アトリ科 全長23cm、体は灰色で、翼、尾、頭上は青味のある黒色です。大きな太い黄色のくちばしで、堅い木の実や草の実をくだいて餌にしています。「キー コー キー」と、よく通る声で鳴き、地鳴きは「キョッ キョッ」という鋭い声です。冬には数百羽の群れになることもあります。 写真は、長野県岡谷市の塩嶺小野立公園での観察です。 |
キアシシギ チドリ目シギ科 全長は約25cm、翼開長は約55 cmで、春と秋、旅鳥として日本にやって来るシギの仲間です。成鳥夏羽は、体の上面が灰褐色で眉斑、頬、体の下面は白色で、顔から頸にかけては灰褐色の縦斑が、脇から胸にかけては横斑があります。 雌雄同色で、その名前の由来は、足が黄色いことからです。 キアシシギは、カニ、小魚、水生昆虫などを餌とする動物食性で、じっと立ち止まって餌を探すのではなく、常に動き回って実にアクティブに採餌します。 写真は、葛西臨海公園での観察です。 |
ソリハシシギ チドリ目シギ科 全長22~25cm、翼開長57~59cm、体に対して長く、上に反ったくちばしをしています。くちばしの色は黒で基部は黄褐色です。成鳥夏羽は体上面が灰褐色、下面が白色で胸に灰褐色の斑があり、足は短く橙黄色です。 写真は、葛西臨海公園での観察です。 |
シロチドリ チドリ目チドリ科 全長10~17.5cm、翼開張42~45cmとコチドリよりわずかに大きく、飛翔時には翼上面に白帯が現れます。上面は灰褐色、下面は白い羽毛で覆われ、額は白い羽毛で覆われています。眼上部に入る眉状の斑紋(眉斑)は白く、嘴から眼部を通り後頭部へ続く斑紋(眼過線)があります。 シロチドリは河川敷や海岸、埋立地などのひらけた地上に浅い穴を掘り、まわりの地面とあまり区別がつかないような巣を造って繁殖します。繁殖期は4月から7月くらいで、ふつう3個の卵をうみます。卵はウズラの卵と同じ大きさで、模様もよく似ています。 写真は、三番瀬での観察です。 |
アオバズク フクロウ目フクロウ科 全長27~30.5cm、翼開張66~70.5cmで、頭部から背面は黒褐色の羽毛で覆われ、下面の羽毛は白く、褐色の縦縞が入ります。虹彩は黄色で、嘴の色彩は黒く、後肢の色彩は黄色です。オスはメスに比べて相対的に翼長が長く、腹面の縦縞が太くなる傾向があるようです。 鳴き声は基本的に「ホッ、ホッ」と二回ずつで規則正しく鳴きます。 写真は、高尾の御霊神社での観察です。 アオバズクの幼鳥と見守る親の様子は次のブログで紹介しています。 《アオバズクの幼鳥と見守る親鳥》 |
コサメビタキ スズメ目ヒタキ科 全長13cm、和名はサメビタキより小型である事に由来しています。 頭から尾までの体の上面は灰褐色、胸・腹は白色です。体の大きさの割に目が大きめで、可愛らしい顔に見えます。 写真は、浮間公園の堤防先にある赤羽ゴルフ俱楽部とその先にある荒川の間の笹薮での観察です。 |
ズグロミゾゴイ ペリカン目サギ科 全長47~51cm、上面は赤褐色の羽毛で覆われ、細かく黒い波状の横縞が入っています。また、下面は淡褐色の羽毛で覆われています。 頭頂から後頭にかけて黒がかった青色の羽毛で覆われており、これが和名の由来になっています。 写真は、台湾台中の公園での観察です。 |
ハイタカ ペリカン目サギ科 全長31cm(オス)、39cm(メス)とオオタカより小型ですが、体型はよく似ています。オスは翼の上面・尾は青味のかかった灰黒色、メスは上面全体が褐色がかった灰黒色です。翼は短めで、丸味もあり、尾は長めで、「キッ キッ キッ・・・」とよく通る声をだします。 写真は、荒川の戸田橋先にある荒川生物生態園での観察です。 |
ハヤブサ ハヤブサ目ハヤブサ科 全長はオスが約42cm、メスが少し大きく約49cmです。背側は黒っぽく、腹側は白色で細かいしま模様があります。狩りをするときは、翼をすぼめて急降下し、獲物を脚で蹴り落としたり、空中でわしづかみします。飛んでいるときの翼の先端はピンととがっていて、これがハヤブサの特徴です。 写真は、那須高原での観察です。 |
ミソサザイ スズメ目ミソサザイ科 全長10.5cm。全身こげ茶色で細かい模様をしています。日本では全国に分布していて、山地の渓流ぞいの藪や岩のある林などに生息しています。 写真は、柳沢峠での観察です。 |
ミミズク フクロウ目フクロウ科 ミミズクは、フクロウ科のうち羽角(うかく、いわゆる「耳」)がある種の総称です。羽角は、哺乳類の耳(耳介)のように突出した羽毛で、俗に耳と呼ばれますが、ミミズクに限らず鳥類に耳介はないそうです。 写真は、那須高原での観察です。 |
ルリコンゴウインコ インコ目インコ科 体長 76〜86cm、体重 900g から 1300g にも達することがあり、世界でも最大級のインコのひとつとなっています。青い羽と尾、黒い顎、金色の胸から腹、そして前頭部が緑色と目のさめるような外見をしています。 写真は、那須どうぶつ王国での観察です。 |
ダルマワシ タカ目タカ科 体長は約55~70cm、雌雄で体色が異なり、オスの方がメスよりも羽が黒っぽく翼の頂部が白くなっています。翼は長く先が細くなっており、大きな風切羽を持っていますが、尾羽は対照的に非常に短くなっています。 写真は、那須どうぶつ王国での観察です。 |
コジュケイ キジ目キジ科 体長は約27cm、胸は赤褐色で、その中に青灰色の斑があります。大きな声で「ビィッググイ ビィッググイ」と何度も繰り返し、さえずります。この声を「チョット コイ」と聞きなすことはよく知られています。 写真は、伊豆高原での観察です。 |
白スズメ スズメ目スズメ科 白いスズメは、目が黒いので、アルビノではなく白変種でしょうか。白変種は、突然変異で色素が少なくなってしまった個体です。メラニン色素に関わる遺伝子情報が欠損したアルビノ種とは異なり、白変種はメラニン色素があるので、体に黒い部分を持ちます。 写真は、北赤羽近くの荒川での観察です。 |
タヒバリ スズメ目セキレイ科 全長16㎝、全体は褐色で地味な色彩で、背から翼の上面は灰褐色、あるいは暗褐色、体の下面は淡い黄褐色です。胸、脇に縦斑があり、脚はうすい橙色で長め、後指の爪も長めです。地面を歩く時は、脚を交互に出し、その時に尾を上下に振ります。「ピィーッ ピィーッ」とか「ピィッ ピィッ」と細い声で鳴き、飛立ちの時にこの声を出します。飛行時は波形に飛びます。 写真は、荒川生物生態園近くの荒川での観察です。 |
トモエガモ カモ目カモ科 全長40㎝、コガモよりやや大きく、オスの顔の模様が特徴的です。 オスの繁殖羽は頭部に黒、緑、黄色、白の巴状の斑紋が入り、和名(巴鴨)の由来になっています。 写真は、見沼自然公園での観察です。 |
ヒクイナ ツル目クイナ科 全長23cmと小さく、全身赤っぽい羽色で、腹から後方には白色と黒褐色の縞模様があります。太くてしっかりした脚をしていて、指も長いので、泥地や湿地も脚をとられることなく自由に歩き回っています。 写真は、荒川生物生態園近くの笹薮での観察です。 |
ホオアカ スズメ目ホオジロ科 全長16cm、体の上面はホオジロに似ていますが、尾は短かめです。 オスの夏羽では頭は灰色、喉は白く、胸に黒斑があります。頬の褐色が目立ち、これが名前の由来です。 写真は、荒川での観察です。 |
オオカラモズ スズメ目モズ科 全長約31cm、雌雄同色です。頭上から背中、腰は灰色で、尾は黒く長いです。翼は黒く、初列風切の基部と次列風切の基部は白くなっています。飛翔時には白い部分がよく目立ち、眉斑は白く通眼線は黒いです。数少ない冬鳥として、広い農耕地や干拓地などに飛来し、電線や枯れ枝、杭などに止まって獲物を探します。 写真は、さいたま市見沼区膝子での観察です。 |
キレンジャク スズメ目レンジャク科 全長約19.5cm、体はおもに赤みのある灰褐色で、頭部には冠羽があります。次列風切羽の先端部に、赤い蝋状の突起物があるのが特徴で、これは羽軸の先端と外弁の一部が変化したものとみられており、ヒレンジャクにはありません。この蝋状の物質がレンジャク科の英名「ワックスウィング」(Waxwing) の由来です。 写真は、秋ヶ瀬公園での観察です。 |
キクイタダキ スズメ目キクイタダキ科 全長10㎝、日本で見られる鳥の中ではいちばん小さく、体重5グラムほどです。全体はうすい緑色をしていて、和名は、頭頂部に黄色い冠羽があるため菊を戴くという意味から命名されたそうです。 写真は、水元公園での観察です。 |
ムジセッカ スズメ目ウグイス科 全長11㎝、頭部から尾にかけての上面は一様に灰褐色、眉斑は目先で細く、明瞭で汚白色です。鳴き声はウグイスの地鳴きの「チャッチャッチャッ」と湿った声に対し、ムジセッカは「チェック、チェック」または「タッタッ」と乾いた声で聴こえます。 写真は、中板橋での観察です。 |
ノビタキ スズメ目ヒタキ科 全長13cm、オスは頭から背、翼の上面が黒色で、腰・腹は白色です。胸に橙赤色があり、飛んだ時には翼の白斑が目立ちます。メスは全体が褐色で、上面は黒褐色が強く、腰は褐色です。 写真は、荒川での観察です。 |
セッカ スズメ目セッカ科 全長12㎝、スズメより小さく、成鳥夏羽は頭の上が褐色で、体の上面は黄褐色に黒褐色の縦斑、体下面は淡い黄褐色です。また、黒褐色で先端が白く、尾を広げると扇状になります。冬羽は頭の上も黄褐色に黒褐色の縦斑となります。さえずりは、上昇しながら澄んだ声でヒッヒッと繰り返し、下降する時にチャッチャッと鳴きます。 写真は、荒川での観察です。 |
コムクドリ スズメ目ムクドリ科 全長約19cmとスズメより大きいです。オスは頭部から喉にかけてが淡いクリーム色で、頬から耳羽後方にかけて目立つ茶色の斑があります。背中や肩羽、翼は黒色で、体の下部はややくすんだ感じの淡いクリーム色です。メスは、頭部から胸にかけてが灰褐色で、頬に茶色の斑はありません。メスオスとも嘴と脚は黒色です。 写真は、伊佐沼公園での観察です。 |
イワツバメ スズメ目ツバメ科 全長14.5cmとツバメもより小柄です。頭から背、翼の上面、尾の上面などは黒色で、腰は四角形に白色をしていて飛んだ時に目立ちます。脚、指には細い白い羽毛が生えています。 写真は、戸田橋周辺での観察です。 |
ケリ チドリ目チドリ科 全長36cmで、頭から首は灰色、背や翼の上面雨覆は灰褐色、腹・尾は白色で、先の方に黒帯が出ています。脚が長く、飛んだ時には尾よりも脚が後方に出ています。また、翼の初列風切羽が黒色のため、翼下面や腹の白色との対照が鮮やかで、よく目立ちます。「キキッ キキッ」 あるいは「キリッ キリッ」など歯切れの良い大きな声を出します。 主に関東以西の水田で繁殖し、積雪のある地域では秋冬に暖地に移動します。 写真は、さいたま市岩槻区での観察です。 |
シマアジ カモ目カモ科 全長38㎝、繁殖期のオスの羽は、頭の部分が赤紫褐色で、目の上には白色の長い眉斑がよく目立ちます。この部分がシマアジの「シマ」の由来になっていると言われています。お腹は白く、背や胸は黒褐色で、背にはいくつかの白と黒の飾り羽(主に求愛行動に使われる変形した羽毛)を持ちます。 シマアジは旅鳥(渡りの途中で日本を通リ過ぎる鳥)なので、3〜4月や10月には日本でも見ることができます。 写真は、伊佐沼公園での観察です。 |
サカツラガン カモ目カモ科 全長87㎝、くちばしとくびが長く、頭頂から後頸にかけて黒褐色、頬から前頸は淡褐色です。頬のあたりが淡褐色な「酒面雁(サカツラガン)」は、お酒に酔って、ほんのり赤くなったように見えるのが名前の由来だそうです。 写真は、大池親水公園での観察です。 |
クロジ スズメ目ホオジロ科 全長17㎝、暗い場所が好きな鉛色の鳥です。「ピー フィー ツー チョチー」などとアオジのさえずりにも似た声で鳴き、地鳴きはアオジより低めの「ジッ」と聴こえます。和名の由来は、雄の体色が黒っぽいことによるそうです。 写真は、柳沢峠での観察です。 |
コガラ スズメ目シジュウカラ科 全長13㎝、頭部は黒色で光沢があり、顔や体の下側は淡い色合いです。上面は全体的に茶色がかった灰色で翼は黒みがあります。翼のふちのあたりは白色をしています。「ツツ ニーニーニー」と甘えた感じの声をだします。 写真は、柳沢峠での観察です。 |
ゴジュウカラ スズメ目ゴジュウカラ科 全長13.5cm、頭から背・尾は灰青色、顔から胸は白色です。目を通る黒線がはっきりしています。木の幹に垂直にとまり頭を下にして降りてくるのが特徴です。 写真は、柳沢峠での観察です。 |
コルリ スズメ目ヒタキ科 全長14㎝、オスは体の上面、翼の上面、尾羽の上面のいずれもが暗青色で、胸、腹など下面は白色です。メスの上面は青がかった褐色、下面は薄い褐色をしています。 さえずりは、「チッチッチッ‥」と前奏があり「ピールリピールリピールリ」とか「チーチョベチーチョベチーチョベ」と続け、メロディアスな数種類の替え歌をくりかえします。 写真は、柳沢峠での観察です。 |
サンショウクイ スズメ目サンショウクイ科 全長20cm、翼を開くと28cmあります。頭から背は黒っぽい灰色で、腹側は白色、尾が長いのでほっそりして見えます。アジアの極東部で繁殖する夏鳥で、日本では本州から九州で繁殖し、冬には東南アジアに渡っています。主に昆虫類を食べています。 「ヒリヒリン ヒリヒリン」と繰り返しさえずります。 写真は、塩嶺御野立公園での観察です。 |
タマシギ チドリ目タマシギ科 全長24cm、メスのほうがやや大きいです。オスメスとも目のまわりが勾玉のような模様(アイリング)でふちどられ、胸にきれこむような細い模様があります。 メスは卵を産みますが、抱卵、ヒナの養育などはオスが行います。このため、テリトリーの防衛はメスの仕事のため、メスの色彩はオスよりも派手で鮮やかです。 写真は、大久保農耕地での観察です。 |
ヤブサメ スズメ目ウグイス科 全長10.5cm、上面は暗褐色、下面は淡褐色で、顔は白っぽくて目を通る過眼線とその上の細い眉斑が目立っています。「シッシッシッ‥‥」とか、「シイシイシイシイ‥‥」と細い虫のような声がさえずりです。 ヤブサメは、漢字では「藪雨」または「藪鮫」と書き、鳴き声が「藪に降る雨の音」のようであるから「ヤブサメ」と名付けられた、という説があるそうです。 藪や茂みの中で地面を歩き回りながら、昆虫やクモなどの節足動物を好んで食べます。 写真は、八王子城址公園での観察です。 |
ハジロクロハラアジサシ チドリ目カモメ科 全長約23cm、夏羽は頭部から腹にかけてと背中が黒く、肩羽は灰黒色、腰と下尾筒は白色です。鳴き声は「ギイー」、「ギュイ」、「ギリッ」など、低くやや濁った感じの声です。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
クロハラアジサシ チドリ目カモメ科 全長23~29cm、翼開長は64~70cm、夏羽は頭上が黒く、頬は白いです。胸、腹、背中は灰黒色、翼は灰色、嘴は暗い赤色です。 写真は、印旛沼での観察です。 |
コウノトリ コウノトリ目コウノトリ科 全長112cm、翼開長195cmです。全身ほぼ白色で、風切羽が黒色、飛行した時には白黒がはっきりします。 くちばしは太めで長く、黒色です。足は暗赤色、目の回りに赤色があります。鳴き声を出さず、くちばしを叩き合せてカタカタカタ・・・と音を出して互いの意思の疎通を図っています。 写真は、渡良瀬遊水地での観察です。 |
トラフズク フクロウ目フクロウ科 全長38cm、頭部から背面の羽毛は灰褐色で、褐色の縦縞が入ります。腹面の羽毛は黄褐色で、黒褐色の縦縞が入っています。虹彩はオレンジ色で、平たい顔をしているフクロウの仲間です。 写真は、渡良瀬遊水地での観察です。 |
アカガシラサギ ペリカン目サギ科 全長45cmとコサギより小さく、背中は黒か黒褐色で翼や尾は白くなっています。夏羽では頭部と胸が赤褐色になります。 写真は、土浦での観察です。 |
キンカチョウ スズメ目カエデチョウ科 全長10~11cm、嘴は光沢のある赤褐色、頭から背中にかけて灰色で、嘴の周囲と頬に黒い腺があります。雌雄で模様が違い、オスは喉から上胸部にかけて特徴的な細かいゼブラ(白と黒の縞)模様があります。 写真は越谷市の野鳥の森での観察です。 |
ムナグロ チドリ目チドリ科 全長は約24 cm、翼開長は約60 cmあります。成鳥夏羽は、顔から腹までの下部分が黒く、その上部に白い縁取りがあり、背面は黄褐色と黒褐色の斑模様になっています。成鳥冬羽は、体下面が淡黄褐色で腹部が褐色がかった白色で、嘴は黒色、足は灰色みをおびた黒色です。 写真は、荒川での観察です。 |
タカブシギ チドリ目シギ科 全長は20~22cm、翼開長は約40cmです。成鳥夏羽は、頭から胸にかけては白地に褐色の縦斑が密に入っており、体の上面は黒褐色で、黒色や白色の横斑や斑点が入ります。アイリングは白色、眉斑は白く明瞭で、通眼線は黒褐色です。 写真は、川越市の水田での観察です。 |
アカエリヒレアシシギ チドリ目ヒレアシギ科 全長19cmで翼を広げると37cmにもなります。夏羽では首が赤色になるので赤襟鰭足鷸(アカエリヒレアシシギ)と言われています。冬羽は背側が灰色で、写真は幼鳥かと思います。くちばしは細く長めで、水面や浅瀬のプランクトンを摘まんで食べています。 写真は、川越市の水田での観察です。 |
オオハシシギ チドリ目シギ科 全長約29cm、嘴は黒色で、他のシギ類と比べて太くまっすぐ伸びています。成鳥夏羽は、顔から腹は赤褐色で胸から脇腹にかけて黒い縦斑があります。成鳥冬羽は、頭上や体の上面は灰褐色で、眉斑は白く、体の下面は白っぽいです。 写真は、川越市の水田での観察です。 |
セイタカシギ チドリ目セイタカシギ科 全長37cm、脚が非常に長く背が高いのが特徴です。脚は赤または桃色で、翼は灰色、首筋から腹部にかけては白色、爪楊枝のように真っ直ぐに細長い嘴は黒色で虹彩は赤色です。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
アメリカウズラシギ チドリ目シギ科 全長約22cm、夏羽は体の上面は黒褐色で羽縁は淡褐色です。胸の褐色の部分と腹の白色の部分の境界がはっきりしていることから、類似種のウズラシギと区別できます。冬羽では上面が灰色みの強い褐色となり、幼鳥は、頭部や羽縁が赤褐色で、背に白い線が入ります。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
アオアシシギ チドリ目シギ科 全長が約32㎝、夏羽は頭上から体の上面は灰色で、黒い斑があり、腹、腰、上尾筒は白いです。冬羽では頭から頸にかけて、白い部分が増え、嘴は灰黒色で、やや上に反っています。足は緑青色ですが、黄色みを帯びているものもいます。特に幼鳥の足は、ほぼ黄色です。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
エリマキシギ チドリ目シギ科 全長はオスが約29cm、メスが約22cmです。他のシギ類とくらべるとやや首が長めで、くちばしが短く、メスオスの冬羽とメスの夏羽は全身が黒褐色に淡い褐色のまだらもようであまり目立たないですが、オスは繁殖期になると名前のとおり首に襟巻きのような長い羽毛が生え、体色も褐色、黒、白などいろいろな模様に変わります。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
トウネン チドリ目シギ科 全長はスズメとほぼ同じ14~15㎝くらいで、和名の「当年」は、「今年生まれたもの」という意味で、今年生まれた赤子のごとくからだが小さいことに由来しています。干潟や水田、湿地に生息し、砂泥地などを動き回って泥の中にいる昆虫、ゴカイ類、小型甲殻類などを捕食します。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
ツツドリ カッコウ目カッコウ科 全長33cm、頭から背・翼の上面は灰色で、腹は白く、黒い横縞がはっきりしています。 「ポポ ポポ」あるいは「ポポッ ポポッ」と鼓を打つような声で鳴き、紙筒の口を叩く音に似ているとして、筒鳥と呼んでいます。餌は主に毛虫類で、他の鳥が食べられないような毛の長い毛虫を好んで食べます。 写真は、荒川河川敷での観察です。 |
ベンケイヤマガラ スズメ目シジュウカラ科 このベンケイヤマガラは、亜種オーストンヤマガラに似た個体ですが、亜種や別種ではなく、ヤマガラが濃色化したものという見解があります。 ベンケイヤマガラに関して、昔の山階図鑑に以下の記述が見られます。 「この亜種の中には稀に頭及び喉の黒色部が灰色を帯び、頬・額・耳羽が栗色を帯びて居るものがあり、飼鳥家は之れを辨慶山雀と呼んで居る。今迄には北海道・本州の各地で採集されて居る。」 写真は、多磨霊園での観察です。 |
カッコウ カッコウ目カッコウ科 全長35cm、体は細身で頭から背、翼の上面などは灰色、腹は白色で細かい横縞があります。メスには灰色部分が赤茶色をしたタイプがいます。ヨシキリ類やモズ類など他の鳥の巣に卵をうみ、ヒナを育ててもらうチャッカリ屋です。 カッコウの幼鳥は後頭部に白斑があるのが特徴です。 写真は、さくら草公園での観察です。 |
マヒワ スズメ目アトリ科 全長12.5cm、スズメよりずっと小さい小鳥です。全体がほぼ黄色に見え、尾は魚尾型、オスの頭頂は黒色で体の黄色も鮮やかです。1羽でいることは少なくて、群を作る性質の強い鳥です。 写真は、水元公園での観察です。 |
ツルシギ チドリ目シギ科 全長約30cm、成鳥冬羽は全身灰褐色で、上面に細かい黒褐色斑があります。幼鳥は成鳥冬羽と似ていますが、全体に褐色味が強く、体の下面には灰褐色の縦斑と横斑が密にあります。 成鳥夏羽は全体にすすけた黒色で、白い羽縁が目立ち、背中央から腰は白くなっています。名前の由来は、足とクチバシが赤色であり、ツルを連想させることからだそうです。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
イカルチドリ チドリ目チドリ科 全長21cm、尾羽は長く、静止時には翼よりも尾羽の先端が後方にあります。頭頂部と背面は灰褐色、腹面は白い羽毛で覆われています。眼の周囲の羽毛は黄色で、嘴から眼を通り側頭部へ続く筋模様(過眼線)が入ります。コチドリよりやや大きく、くちばしが細長く、飛ぶと翼に薄い帯が見えます。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
タゲリ チドリ目チドリ科 全長32 cm、背面は光沢のある暗緑色、腹面は白い羽毛で覆われています。足は赤黒く、頭部には黒い冠羽が発達しています。雌雄ほぼ同色で、メスは頭部と胸部の黒い部分に褐色を帯びて、オスは夏羽の喉部が黒くなっています。 写真は、荒川河川敷での観察です。 |
ニシオジロビタキ スズメ目ヒタキ科 全長約12㎝、オスは顔から側胸、脇にかけて灰色で、額からの上面は灰褐色です。上尾筒は暗褐色で、尾は黒褐色です。尾羽外側4対の基部3分の2が白く、腮から胸まで橙色で、腹から下面は淡褐色です。上嘴は黒く下嘴は淡黄色、足は黒褐色です。メスは全体に褐色味が強く、顔にも灰色味はありません。喉の橙色の斑がなく、下面は淡黄褐色です。 写真は、さいたま市市営霊園周辺で観察したメスです。 |
オオマシコ スズメ目アトリ科 全長17㎝、オスは全体が桃色を帯びた赤色で、額と喉は銀白色です。背には黒色の縦斑があり、翼の上面、尾は濃い褐色で、翼には二本の白線が出ます。メスは全体に褐色味に富み、腹には縦斑があります。 写真は、埼玉県民の森での観察です。 |
カワガラス スズメ目カワガラス科 全長22cm、翼開長31cm、体の大きさに較べて翼がかなり短いのが特徴です。体はずんぐりしていて、全身黒褐色で尾は短いです。流れの速い渓流に生息し、滝の裏側など岩の隙間や橋下の隙間、堰の水抜きなどにミズゴケを使用して巣をつくります。食性は動物食で、水に潜ってカゲロウ、カワゲラなどの幼虫など水生昆虫やカニなどの甲殻類、小魚を捕食します。 写真は、黒山三滝での観察です。 餌をねだるカワガラスの様子は次のブログで紹介しています。 《餌をねだるカワガラス》 |
コマドリ スズメ目ヒタキ科 全長14cm、オスメスともよく似た色彩でオレンジ色が鮮やかです。食性は動物食で、主に昆虫を食べ、低木の樹上や地表で獲物を捕食します。日本では夏鳥です。 写真は、柳沢峠での観察です。 コマドリの囀りは次のブログで紹介しています。 《コマドリの囀り》 |
ヤマセミ ブッポウソウ目カワセミ科 全長は約38cmと日本でみられるカワセミ科の鳥では最大の種類です。頭には大きな冠羽があり、からだの背中側が白黒の細かいまだら模様になっているのが特徴です。腹側は白いが、あごと胸にもまだら模様が帯のように走っており、オスは胸に茶色があり、メスは翼の裏側に茶色があります。魚が大好きで、ヤマメ、イワナ、ハヤなど清流の魚をねらいます。 写真は、早戸川林道での観察です。 |
チュウシャクシギ チドリ目シギ科 全長42cm、翼を広げた大きさは約80 ㎝あります。雌雄同色で成鳥は背からの上面は褐色で、淡色の細い羽縁と斑点があり、腹からの体下面は白っぽく、脇から下尾筒(げびとう)にかけて褐色横斑があります。 眉斑と頭央線が白っぽく、頭側線と過眼線(かがんせん)は黒褐色、顔から胸は淡色で褐色の縦斑があります。 鳴き声は、飛び立つときは「ホィー、ピピピピピ」と鳴き飛ぶと背から腰が淡く見えます。 写真は、さいたま市岩槻区の田園での観察です。 |
白いキジ キジ目キジ科 オスは全長80cm、メスは60cmくらいで、尾の長いことが特徴です。オスは濃い緑色の体で、繁殖期になると、ハート型の赤い顔になり、「ケーンケーン」と鳴きながらメスを求めます。 写真は、千葉県船橋市の田園での観察です。 |
アジサシ チドリ目カモメ科 全長36cm、翼と尾羽がツバメのように細くとがっています。くちばしはまっすぐで黒く、雌雄同色であり、頭、足、翼の先も黒く、のどと胸が白、他の体の部分はうすい灰色です。日本では旅鳥として春と秋に観察することができます。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
シロエリオオハム アビ目アビ科 全長約65cm、冬羽では、頭・首のうしろから背、さらに翼上面までが黒味の多い暗褐色で、顔の下半分、前首、胸、腹など下面は白色をしています。喉に褐色の細い横線があります。日本へは冬鳥として飛来し、イカナゴなど小魚類を主食にしています。 写真は、荒川での観察です。 |
コブハクチョウ カモ目カモ科 全長約150cm、雌雄同色であり、全身白色の大型の水鳥です。くちばし上部の付け根に黒いコブのような裸出部があり、名前の由来になっています。 マコモ(イネ科マコモ属の多年草で、別名ハナガツミ)などの植物を食べます。 日本では1952年に飼い鳥として、ヨーロッパから移入したものが公園や動物園などで飼育され、、飼育個体の一部が野生化し、各地に定着しているようです。 写真は、柏ふるさと公園での観察です。 |
オグロシギ チドリ目シギ科 全長約38 cm、翼開長は約67 cm、雌の方が雄よりも体がやや大きいです。隠れた黒い尾羽が名前の由来で、美しい長いくちばしに長い脚が特徴です。飛行した時に上尾筒から尾の上部半分が白色、先端部は黒色で、尾部の白黒が目立ちます。伸ばした脚は尾をこえて後方へ出ており、翼にも長い白帯があります。 写真は、荒川河川敷での観察です。 |
エゾビタキ スズメ目ヒタキ科 全長15 cm、スズメより少し小さく、サメビタキ、コサメビタキよりも一回り大きいです。雌雄同色で、背面は灰褐色、腹面は白い体羽で覆われ、腹面には暗褐色の縦縞が明瞭にならんでいます。眼の周囲の羽毛はやや汚れた白色で、足は黒褐色です。 写真は、荒川河川敷での観察です。 |
オジロトウネン チドリ目シギ科 全長が約14 cm、シギの仲間のうち、最小サイズのグループです。トウネンに良く似ていますが、体の上面が灰褐色で赤褐色と黒色の斑があり、尾の両端は白く、足が黄緑色である点が異なっています。干潟や水田、湿地に生息し、砂泥地などを動き回って泥の中にいる昆虫、ゴカイ類、小型甲殻類などを捕食します。 写真は、伊佐沼での観察です。 |
ミサゴ タカ目ミサゴ科 全長54~64cm、翼開張150~180cmと大きく、雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に達する太い黒褐色の線が走ります。後頭部に小さな冠羽があり、嘴は黒く、脚は青灰色です。 写真は、荒川生物生態園での観察です。 |
カオジロガビチョウ スズメ目チメドリ科 東南アジアや東アジア原産の外来種で、体長約 は22~-25cm、本州、特に群馬県一帯に局地的に周年生息しています。体型はヒヨドリに似ていますが、顔が目を挟むように白く体上面が茶褐色をしています。 写真は、多々良沼での観察です。 |
コクチョウ カモ目カモ科 全長が約1.2メートル、虹彩と嘴は赤色で、嘴の端近くに白帯があります。つがいは同じ相手と一生連れ添うものが多く、湖沼の浅瀬に草を積み上げて巣をつくるようです。 写真は、千波湖での観察です。 |
オオハクチョウ カモ目カモ科 全長140cm、全身白色で、くちばしは黒色と黄色で、足は黒色です。日本では冬鳥で、主に北海道と東北地方北部で越冬しています。家族のきずなが固く、群れになって集まる代表的な冬鳥でシベリアからやってきます。 写真は、千波湖での観察です。 |
ハジロカイツブリ カイツブリ目カイツブリ科 全長約30cm、カイツブリより少し大きくハトくらいの大きさです。また、目が赤く、嘴がわずかに上に反っています。 写真は、千波湖での観察です。 |
ミヤコドリ チドリ目ミヤコドリ科 全長45cm、頭から背、翼の上面は黒色で腹は白色です。二枚貝類を主食にしていて、捕えた貝を砂地に立てて、薄いくちばしでこじあけて中身を食べています。日本では冬鳥で、主に干潟や砂地の海岸に渡来します。 写真は、三番瀬での観察です。 |
ウミアイサ カモ目カモ科 全長59㎝(オス)、52㎝(メス)、カモの仲間としては、体が細長く、首も長めで、脚は体の後方に付いていて、脚の力のみで潜水ができます。頭部にあるボサボサの冠羽、赤黒い嘴、赤い虹彩が特徴的です。メスは頭部が赤みのある褐色をしており、体上面は濃い灰色で、首から体下面は灰色がかった褐色をしています。 写真は、三番瀬での観察です。 |
ダイゼン チドリ目チドリ科 全長29cm、全体が灰色系の色彩ですが、夏羽では黒味が増し、顔から腹は黒色になります。冬羽は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入ります。ゆっくり歩きながら、ときどき立ちどまって周囲を見まわし、大好きなゴカイをさがします。 写真は、三番瀬での観察です。 |
オオソリハシシギ チドリ目シギ科 全長約39cm、嘴は長く上に反っており、基部は桃色で先にいくほど黒くなっています。足は黒くて比較的長いです。オオソリハシシギは、毎年、ユーラシア大陸北部やアラスカ西部で夏に繁殖し、秋になると南半球に渡って越冬します。 写真は、三番瀬での観察です。 |
アオクビアヒル カモ目カモ科 アヒルはマガモを家畜化したもので、家畜化したマガモのなかで、原種であるマガモの色彩を色濃く残しているものがアオクビアヒルです。マガモに比べ、お尻が大きく、泳いでいる姿もお尻が上がって見えます。 写真は、千波湖での観察です。 |
ロクショウヒタキ スズメ目ヒタキ科 全長は15cmから17cm程度です。オスメスともに鮮やかな水色が特徴で、オスは目の周りが黒く、メスは薄い黒色をしています。中国南部や香港などの東アジア、タイ・ベトナム・ミャンマー・インドなどの東南アジアや南アジアに分布しており、日本では迷鳥として石垣島や与那国島などで観察記録があります。 写真は、新宿御苑での観察です。 |
ミユビシギ チドリ目シギ科 全長約19㎝、大部分の個体には後指(第一趾)がなく、これが和名(三趾鷸)の由来となっています。冬羽では、頭から背、翼の上面が灰色で、顔、胸、腹は白色、たたんだ翼の翼角部分に黒斑があり、目立ちます。 写真は、三番瀬での観察です。 |
コミミズク フクロウ目フクロウ科 全長38㎝、全体に黄褐色をしていて、翼の上面には黒褐色の模様があります。尾は黄褐色に黒褐色の横縞がはっきり見られます。顔の上部に小さな飾り羽があり、これが耳のように見えることから、小耳のフクロウ(古くはズクと呼んでいた)の意でコミミズクです。 写真は、荒川河川敷での観察です。 |
ズグロカモメ チドリ目カモメ科 全長32㎝、ユリカモメより少し小さく、くちばしが黒くて短いのが特徴で、翼の先の黒色部が点々と切れて見えます。ズグロカモメの夏羽 は和名(頭黒鴎)の通り頭部が黒いですが、日本で見える冬羽 は頭部が白く、頭頂に黒色の線があり、眼後部にも黒い斑紋があります。 なお、日本では絶滅危惧II類 に指定されています。 写真は、三番瀬での観察です。 |
ミヤマホオジロ スズメ目ホオジロ科 全長約16 cm、翼開長約21 cm、眉斑と喉が黄色で、雌雄ともに頭頂の羽毛が伸長(冠羽)し、尾羽の色彩は褐色、外側の2枚ずつに白い斑紋が入ります。平地から丘陵にかけての開けた森林や林縁に生息し、食性は植物食傾向の強い雑食で、種子、昆虫、クモ類などを食べます。 写真は、北本自然観察公園での観察です。 |
チョウセンチョウゲンボウ ハヤブサ目ハヤブサ科 全長30~35 cm、背面の黒斑は小さく大雨覆と三列風切り羽では特に先端部のみに黒斑が見られます。チョウセンチョウゲンボウとチョウゲンボウの違いは、チョウセンチョウゲンボウは尾羽の横縞が無いのが特徴だそうです。 写真は、荒川河川敷(朝霞水門周辺)での観察です。 |
コオバシギ チドリ目シギ科 全長約24cm、夏羽は頭部から腹までが赤褐色で、背は濃い茶褐色です。下腹部と下尾筒は白色で、腰は白地に褐色の斑があるため、灰色に見えます。 写真は、三番瀬での観察です。 |
キョウジョシギ チドリ目シギ科 全長約24cm、足は橙色で腹が白く、胸と顔に黒い模様があります。夏羽では背中側が茶色と黒のまだら模様で、頭に白い部分が現れます。冬羽は頭と背中が茶色で、鱗のような模様になります。和名は、よく目立つまだら模様を京都の女性の着物にたとえてつけられたものです。 写真は、三番瀬での観察です。 |
メダイチドリ チドリ目チドリ科 全長約19cm、くちばしが太めで短く、繁殖期には、前胸がはなやかなオレンジ色になります。三番瀬では、過去に、最大約160羽が観察されているそうです。 写真は、三番瀬での観察です。 |
カヤクグリ イワヒバリ科カヤクグリ属 全長14cm、全身こげ茶色に見え、「チュリ チュリ チュリ チュリリリ ヒリヒリ」などと聞こえる早口の澄んださえずりです。 写真は、奥庭荘での観察です。 |
ヒガラ スズメ目シジュウカラ科 全長約11 cm、翼開長が約17 cmで、全長約14 cmのスズメや約13 cmのコガラよりも小さく、日本のカラ類の中では最小の種です。頬が白いことと喉の三角形の黒斑が特徴です。「ツピン ツピン・・・」とか、「チペ チペ チペ・・・」 とか高い声で、早口で繰り返し、さえずります。 写真は、奥庭荘での観察です。 |
ヒバリシギ チドリ目シギ科 全長約14cm、雌雄同色、成鳥夏羽は、頭から背、翼が赤褐色で、顔には白く太い眉斑があります。喉から下の体の下面は白色で、冬羽では、体の上面が灰褐色になり、頭部などに黒褐色の縦斑がはいります。嘴は黒色で、シギ類としては細く短く、足は黄緑色です。頭部の色模様がヒバリの頭部に似ていることが名前の由来のようです。 プリリと小声鳴くのが可愛く癒されます。 写真は、川越市大仙波での観察です。 |
オバシギ チドリ目シギ科 全長28cm、夏羽は頭部から胸にかけて黒い斑が密にあり、脇にも黒褐色の斑があります。背から上面は黒褐色で白い羽縁がありますが、肩羽に赤褐色の斑があります。腰、腹は白く黒斑があります。冬羽では、体上面が灰色っぽくなり、雌雄同色で、嘴は黒く、頭部の長さより長いです。 ゴカイ類、ミミズ類など底生動物を食べていますが、高層湿原では低木の木の実を食べた観察もあります。「キッ キッ」とオグロシギに似た、より小さめの声を出します。 写真は、三番瀬での観察です。 |
ウズラシギ チドリ目シギ科 全長21cm、頭から背、翼の上面は赤褐色で、黒褐色の小斑がつながり、背はうろこ模様をしています。胸には小縦斑があり、腹は白色です。夏羽では、体上面・胸に赤褐色味が増し、脇・腹に斑点がいくつもあります。 写真は、稲敷での観察です。 |
ノゴマ スズメ目ヒタキ科 全長15.5cm、上面が緑褐色、胸部から腹部にかけての下面が汚白色の羽毛で覆われています。眼上部にある白い眉状の斑紋(眉斑)と嘴の基部から頸部へ向かう斑紋(顎線)は白く明瞭です。また、嘴の色彩は黒く、後肢の色彩は薄いオレンジ色です。オスの喉は赤い斑紋が入り、メスの喉は赤い斑紋が入る個体もいるが面積が狭く、多くの個体は喉が白いようです。 ノゴマは地上を歩き回って獲物となる昆虫類やその幼虫などを捕食して生活している鳥で、地上での生活に適応した機敏に動く力強い足を持っているようです。 写真は、戦場ヶ原での観察です。 |
サメビタキ スズメ目ヒタキ科 全長13.5cm、背面は暗灰褐色、腹面は白い体羽で覆われています。腹面には薄褐色の縦縞が入り、尾は背面よりやや暗色で、翼は黒褐色です。目の周りは濁ったような白色です。 灰色の羽が鮫の皮に似ている事から、「サメビタキ」という名前になったようです。 写真は、戦場ヶ原での観察です。 |
ジュウイチ カッコウ目カッコウ科 全長約32㎝、背面は濃灰色の羽毛で覆われ、胸部から腹面にかけての羽毛は赤みを帯びています。全国のおもに山地の森林に夏鳥として生息し、ジュウイチー、ジュウイチーと大きな声で繰り返し鳴きます。渡りの季節には平野部の雑木林などにも生息します。ジュウイチの主な育ての親として、オオルリ、コルリ、ルリビタキ、コマドリ、キビタキ、ビンズイという記録があります。 写真は、砧公園での観察です。 |
ミミカイツブリ カイツブリ目カイツブリ科 全長31~-38cm、目が赤く、くちばしはまっすぐで、先がポツンと白くなっています。冬羽はのどから腹にかけて白く、他が黒くなっています。夏羽では頭部と背中が黒、首が褐色、腹が白となり、後頭部に帯状の金色の飾り羽があらわれます。この飾り羽が長い耳のように見えるのでこの名があるそうです。ハジロカイツブリとよく似ていますが、くちばしがまっすぐで先が白いこと、顔の黒白の境界がはっきりしていることから区別できます。 写真は、渡良瀬での観察です。 |
シノリガモ カモ目カモ科 全長42㎝、オスは全体がほぼ黒味のある青色で、顔から体に大小長短の白色斑をいくつも持っており、脇腹は大きく赤褐色です。メスは黒褐色で、腹は淡色、顔には白斑が3つ(片側に)あります。食物は潜水し、小型の貝類、小型のカニ類、トビムシ、フジツボ、ウニ類、魚卵(北海道では鮭の卵が多い)などを探し食べています。 写真は、平磯海浜公園での観察です。 |
リュウキュウサンショウクイ スズメ目サンショウクイ科 全長20cm、翼を開くと28cmあります。頭から背は黒っぽい灰色で、腹側は白色、尾が長いのでほっそりして見えます。アジアの極東部で繁殖する夏鳥で、日本では本州から九州で繁殖し、冬には東南アジアに渡っています。主に昆虫類を食べています。「ヒリヒリン ヒリヒリン」と繰り返しさえずります。 一方、奄美諸島、沖縄諸島、八重山諸島には亜種リュウキュウサンショウクイが棲息していますが、亜種サンショウクイに比べ、顔や腹などが薄いネズミ色をしており、鳴き声も少し濁った感じがしているようです。この亜種リュウキュウサンショウクイの分布が北上の傾向にあるようです。 写真は、秋ヶ瀬公園での観察です。 |
ヒメハジロ カモ目カモ科 全長32~39cm、オス成鳥の頭部は黒色で、光の具合によって緑色や青色、紫色の光沢が混じって見えます。眼の後ろから後頭部にかけては白色、背中と外側肩羽は黒色で、胸から下尾筒にかけては白色です。ヒメハジロは、北アメリカ北部で繁殖し、冬季はアラスカ南部からアメリカ西部、南部に渡り越冬するようですが、日本では、まれな冬鳥として少数が渡来することがあり、北海道や岩手県、茨城県で記録されているとのことです。 写真は、多摩川での観察です。 |
ハギマシコ スズメ目アトリ科 全長約16㎝、夏羽は全身が褐色みの強い羽毛で覆われ、嘴の色彩が黒くなりますが、冬羽では嘴の色彩はオレンジがかった黄色で先端が黒く、オスの冬羽は前頭部から腹面にかけて黒く、胸部や腹面には白色や赤紫色の細かい斑紋が入ります。このため、和名はこの斑紋がハギの花のように見えることに由来するそうです。 写真は、筑波山での観察です。 |
ホオジロガモ カモ目カモ科 全長40㎝~48㎝、オスは頭から顔が緑色で、目の下に円い大きな白斑があり、名前の由来になっています。メスは頭部が黒褐色で、身体は灰褐色。胸、脇は灰色に見えますが腹は白色です。ユーラシア大陸北部、北米大陸の北部に分布・繁殖し、冬には温帯へ渡ります。日本には冬鳥として渡来し、北日本で多く見られています。 写真は、多摩川での観察です。 |
カオグロガビチョウ スズメ目チメドリ科 全長30cm、目のまわりが大きく黒く、頭頂、喉、上胸は灰褐色で、背は鈍い褐色、オリーブ褐色の尾は円筒で長く、下尾筒は明るい茶褐色です。日本で記録されているガビチョウの仲間では最大で、声も姿もヒヨドリに似ていますが、目のまわりの広い範囲が黒いのが特徴です。 写真は、二子玉川公園での観察です。 |
マガン カモ目カモ科 全長72cm、翼を広げると1.4mほどになる大型の水鳥です。全体が黒っぽい茶色で、日本には冬鳥として渡来し、湖、沼や池でねぐらし、水田で落穂や、草の種子、葉などを食べています。万葉集に「ぬばたまの夜渡る雁はおほほしく幾夜を歴てか己が名を告る」とあり、古くから夜に鳴く習性が知られています。 写真は、狭山湖での観察です。 |
コホオアカ スズメ目ホオジロ科 全長12.5cmとホオジロ類で最小の種です。顔の模様のコントラストが強く、黒い冠羽と赤茶色の頭央線、薄い色のアイリングが特徴的です。また、赤茶色の頰の縁には黒い線が入り、繁殖期以外は色が暗く、白い翼帯がより明瞭になります。鋭いチッという地鳴きで気づくことが多いようです。 写真は、秋ヶ瀬公園周辺の田園での観察です。 |
ヤツガシラ サイチョウ目ヤツガシラ科 全長28cm、くちばしは黒で細長く下に曲がっています。頭には広げると扇状になる冠羽があり、橙黄褐色で先は黒く、頭部、上背、胸は橙褐色で、翼と尾は黒褐色と白色の横縞模様です。ヨーロッパ南部からアジアにかけて分布しますが、日本では旅鳥です。 写真は、飛島での観察です。 |
ホオジロハクセキレイ スズメ目ハクセキレイ科 全長21㎝、過眼線が無く、頬が白く、雨覆羽が白いのが特徴です。繁殖地はユーラシア大陸で、越冬地は台湾や東南アジア、渡りの途中に西日本で稀に見られる珍しい鳥です。過眼線がないシベリアハクセキレイとも似ていますが、雨覆(肩羽)が白色であればホオジロハクセキレイ、灰色であればシベリアハクセキレイです。 写真は、飛島での観察です。 |
ツバメチドリ チドリ目ツバメチドリ科 全長24.5㎝、体は灰褐色で、お腹側は白い羽毛で覆われています。冬羽は、喉にある黒い線が不明瞭になり、胸や腹のオレンジの線が薄くなるようです。尾羽や翼がツバメを連想させることが和名の由来なっています。 写真は、宗岡での観察です。 |
シベリアアオジ スズメ目ホオジロ科 全長16㎝、オスの成鳥の頭と胸は灰色っぽく、腹は黄色、翼と背は栗色です。アオジに比べると、黄色味が弱く灰色味が強いです。メスはくすんだ茶色で、全体的に縦班があります。メスはアオジやクロジに似ていますが、下面の縞模様の基部が淡いです。大陸で繁殖し、旅鳥として日本を通過します。地鳴きは「チッ」と鋭く鳴きます。 写真は、飛島での観察です。 |
カラアカハラ スズメ目ツグミ科 全長23cm、オスは頭頂から背中、尾までの体の上面と翼が濃い青灰色で、胸と脇腹が橙色、腹からの体の下面は白色です。メスは頭部からの体の上面が灰褐色で、胸、脇上部に黒斑があります。 写真は、飛島での観察です。 |
ホシムクドリ スズメ目ムクドリ科 全長21cm、ムクドリよりやや小型であり、くちばしもやや細いです。冬羽は全体が光沢のある黒色で、白や黄白色の斑が散らばっています。足は赤黒く、嘴は黒色です。名前の由来は、暗い体色に星状の斑点がちりばめられていることによるそうです。 写真は、飛島での観察です。 |
ミヤマガラス スズメ目カラス科 全長47cm、全身は黒い羽毛で覆われ、嘴は細く、成鳥では基部の皮膚が剥き出しになり白く見えます。ミヤマガラスは秋から冬に農耕地などに渡来する冬鳥です。 写真は、飛島での観察です。 |
センダイムシクイ スズメ目ムシクイ科 全長12.5cm、体の背側は暗緑色で、腹側は灰白色、白色の細い眉斑の他、頭頂に細長い淡色斑があります。横枝に止まり、葉や小枝につく虫をさがして食べます。さえずりは目立つ場所に止って行なうことよりも、樹中の枝にとまりながら、あるいは移動しながら歌うことが多いです。日本では夏鳥として渡来し、北海道から九州までの山地、低山地の、主に落葉広葉樹林に生息しています。 写真は、飛島での観察です。 |
ヒメウ カツオドリ目ウ科 全長73㎝、嘴は細長くて暗色、全身が青や紫の光沢がある黒い羽毛で覆われています。日本に分布するウ科の構成種では最小種で、和名(ヒメ=小さい)の由来になっています。 写真は、飛島での観察です。 |
ウミウ カツオドリ目ウ科 全長81cm、全身は緑色の光沢がある黒い羽毛に覆われ、嘴基部周辺は羽毛がなく、白と黄色の皮膚が露出しています。黄色部は三角形状に尖り、嘴の色彩は黒みを帯びた黄色です。夏羽は頭部と大腿部に白い羽毛が生え、腰に白い斑紋が入ります。 写真は、飛島での観察です。 |
クロサギ ペリカン目サギ科 全長63cm、黒色型と白色型が存在し、九州以北に多い黒色型は黒い岩場に適応し、南西諸島に多い白色型は白い砂浜・サンゴ礁に適応したものと考えられています。嘴は太くて長く、色は淡いオリーブ色、褐色、黄褐色など個体変異が激しく、虹彩は黄色で、眼先は黄緑色です。 写真は、江の島での観察です。 |
カラフトビンズイ スズメ目セキレイ科 全長16㎝、背の縦斑が非常に淡く不明瞭であり、下面の斑は、ビンズイより細かく小さいです。 カラフトビンズイの特徴は、①耳羽にある黒斑の大きさがビンズイより小さい、②背面の縦斑がビンズイより不明瞭、③体下面の縦斑がビンズイより細い、④腹部の色がビンズイよりも白色味が強い、と言われています。 写真は、飛島での観察です。 |
コヨシキリ スズメ目ヨシキリ科 全長13.5cm、背面は淡褐色、腹面は白い羽毛で覆われており、眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は白く明瞭で、眉班の上部に黒い筋模様が入ります。嘴の基部から眼を通り後頭へ続く筋状の斑紋(過眼線)は黒くなっています。 写真は、渡良瀬での観察です。 |
コシアカツバメ スズメ目ツバメ科 全長18.5cm、腰は四角形にレンガ色をしていて、尾はツバメより太めで長めです。体の下面は薄い褐色で、細い縦斑が多数あります。 写真は、平塚での観察です。 |
高原モズ スズメ目モズ科 全長は約20cm、眼上部に入る眉状の筋模様(眉斑)、喉や頬は淡褐色で、尾羽の色彩は黒褐色です。 「高原モズ」とは平地で早い時期に繁殖したモズがときどき高原で2回目の繁殖をおこない、そのときからだの色が灰色になることがあり、この灰色に変色したモズが俗称「高原モズ」と呼ばれています。高原モズは平地でもこの時期に見掛けるようです。 写真は、荒川河川敷での観察です。 |
マミジロ スズメ目ヒタキ科 全長23cm、眼上部には白い眉状の斑紋(眉斑)が入ります。オスは全身が黒い羽毛で覆われ、全身が黒く、白い眉斑がより明瞭なことが和名の由来だそうです。メスは全身がオリーブ褐色で、白い斑点模様があります。夏鳥として、本州中部以北に渡来し、本州では、標高1,000~2,000mほどの暗い森林に生息します。 写真は、柳沢峠での観察です。 |
イスカ スズメ目アトリ科 全長17㎝、オスは翼と尾羽が黒褐色で、他の部分は暗赤色です。一方、メスは額から背がオリーブ緑色で、体下面は黄色がかった白色、羽は黒灰色をしています。最大の特徴は、頭の割りには大きいくちばしの上下が合わさらず、先の方は左右に分かれていて、更に下くちばしの先は上に向き、上くちばしの先は下を向いていることです。 写真は、創造の森での観察です。 |
ジュズカケバト ハト目ハト科 全長25〜30cm、体色は全体的に薄い灰色です。首の後ろに黒い数珠のような模様がある事が名前の由来となっています。ジュズカケバトは「クー、クルー」「クルクルクル」「ポッポッ」などと鳴きます。 写真は、浜名湖周辺での観察です。 |
ヤマドリ キジ目キジ科 全長はオス約125 cm、メス約55 cm、淡い褐色地に黒色と褐色の横縞模様があります。目の回りは赤く、オスは尾が極めて長く90cmになるものもいます。メスは尾が短く、しかも楔形をしています。 ヤマドリは、キジと国鳥の座を競った美しい和の鳥ヤマドリで、オスは手塚治虫の漫画「火の鳥」のモデルとされ、山地林に生息するのが名前の由来のようです。 写真は、関東での観察です。 |
オオムシクイ スズメ目ムシクイ科 全長 13cm、羽色は上面がオリーブ色、下面が白ないし黄白色で、黄白色の眉斑があります。メボソムシクイに似て判別は難しいですが、囀りが「ジジロ ジジロ」、地鳴きが「ジジッ」「ジッ」と鳴き、鳴き声からオオムシクイではないかと観察者の中で判断しました。 メボソムシクイは、囀りが「ジョリジョリジョリ」、地鳴きは「ジィッ」「ジユッ」と聴こえます。元々はメボソムシクイの亜種でしたが、日本産鳥類目録第7版で独立種となっています。 夏鳥として北海道知床半島やサハリン、カムチャッカで繁殖し、それ以外の地域では春秋に通過する旅鳥です。 写真は、荒川河川敷での観察です。 |
オオアカゲラ キツツキ目キツツキ科 全長28cm、背は黒色で、腰は白色、翼の上面は黒と白の模様、胸は白色で黒く細い縦斑があります。下腹は桃赤色でオスは頭頂が輝くような赤色、メスにはこの赤色がありません。和名はアカゲラよりも大型であることに由来します。 写真は、戸隠森林公園での観察です。 |
ムギマキ スズメ目ヒタキ科 全長約13cm、雄は上面が黒く、眼の後方の眉斑が白く目立ちます。また、喉から腹はオレンジ色で、下腹以下の下面は白色です。一方、雌の上面はオリーブ褐色で、眉斑は不明瞭、喉から腹は雄に比べると淡いオレンジ色です。秋、麦の種蒔きの時期に姿を見せることが和名の由来だそうです。ブナの木に巻き付くツルマサキの実やマユミの実を食べにやって来ます。 写真は、戸隠森林公園での観察です。 |
ベニヒワ スズメ目アトリ科 全長13.5㎝、頭から背、翼の上面はうすい褐色で、濃い褐色の縦斑があります。腹など下面は白色で、縦斑もあります。オスの成鳥は胸部の羽毛が赤く染まり、額の赤い斑紋が大型なのが和名の由来です。メスや幼鳥は褐色みを帯び、胸部が白くなっています。 写真は、戦場ヶ原の三本松周辺での観察です。 |
ホウロクシギ チドリ目シギ科 全長約62㎝、日本に渡来するシギでは、最大級の大きさであり、長い脚と体長のの1/3を占めるくちばしが特徴で、全身の羽毛は褐色の細かいまだら模様です。 写真は、葛西臨海公園での観察です。 |
白いハクセキレイ スズメ目セキレイ科 全長21㎝、部分白化したハクセキレイです。目が赤くないのでアルビノではないと思いますが、白変種でしょうか。元気に採食しては飛び回っていました。 写真は、葛西臨海公園での観察です。 |
アカウソ スズメ目アトリ科 全長15.5㎝、オスは、ウソのオスのように頬が赤く、頸部以下の灰色部との境界線が明瞭ですが、お腹全体に赤味があります。また、尾羽下面に白い軸斑があるのがアカウソで、尾羽下面が一様に褐色なのがウソです。 写真は、埼玉県民の森での観察です。 |